
糸島ショローのお出かけ日記・玄海町編
あわや山中でガス欠立ち往生!?
「ダムの駅富士しゃくなげの里」で買い物を済ませ、次なる目的地・玄海町の「美食倶楽部 富高岩」に向かう車中で、ガソリンのメモリが「E」に近づきつつあることに氣づいた。
「ガソリンスタンドがあったら、値段に関係なく即入ります!」
助手席のジュンさんに宣言する。
「はい、了解です」
だが、一向にガソリンスタンドが見当たらない。
性格的に停車して調べるということもしない。
なんとかなるだろ、と高をくくっていたら、メモリがついにゼロになった。
「ゼロになってからも数キロは走るって言いますよねぇ」
「そう言いますね、( ̄∇ ̄;)ハッハッハ」
山の中、しかも上り坂を走行中、初めての道である。
「普段はガソリンが半分になったら満タンにしておくんですが、今日に限ってどういうことざましょ?」
「( ̄∇ ̄;)ハッハッハ」
「こういう事態で笑ってくれる同乗者でよかったです~」
「いや、笑うしかないでしょ、( ̄∇ ̄;)ハッハッハ」
「アクセルを踏まずに、極力惰性で走らせるようにしますね。停まっちゃったら、まぁ、そんときはなんとかなるでしょ」
「( ̄∇ ̄;)ハッハッハ」
行きかう車もほとんどない山の中、どうしたもんだかなぁ、ハハハ。
「ジュンさん、スマホで最寄りのガソリンスタンド、調べてもらえます?」
「あ、現在位置確認できないって、出ます」
「( ̄∇ ̄;)ハッハッハ」
やっとこ山を下り始めた。
よしよし、このまま行ってくれ。お、人里に出たっぽい。
と思った瞬間、左手に、なんとまさかのガソリンスタンド出現!
やったー!
シュッと車をセルフのガソリンスタンドに横付けする。
ギリギリセーフ、しかし、なんちゅうタイミングか?
「なんりさん、すごい、すごい、ミラクル~。絶対街中あちこち探し回らんといかん思うてた、すごい、すごい」
「なんかね、ワタシ、ときどき変に強運なんすよ」
レギュラーガソリン178円、満タン入れました、はい。
ガソリン満タンになると、景色がにわかに明るく輝きだした。
「おお、今日は最高のドライブ日和ですね、玄海灘、美しか~」
「彼岸花がきれいですねぇ」
さっきまでの緊張感がすっかり消えた車中。
「スリルがあると、ランチがより美味しくなりますよね」
「退屈はしませんね。しっかしすごいミラクル、玄海町と言ったらガス欠事件をもれなく思い出しそうです」
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ、という経過があって、たどり着いたのが保育園をフレンチレストランに改装した「富高岩」さん。

梅ドリンクをサービスしていただきました。
玄海町のフレンチ 美食倶楽部富高岩

ジュンさん、保育園勤務37年ということもあり、建物に興味津々。
可愛い~の連発である。
ところどころに保育園のなごりがあって、いい感じになごむ空間。
フレンチなんて、何十年ぶりですがな。
テーブルにはちゃんとお箸も用意されていて、カジュアルに楽しめそうで嬉しい。
続々お客様が来店してくる。
他になんにもない場所、わざわざこの店に食べに来るということですな。
予約した「マダムの贈り物」コース、厨房からワゴンで運ばれてくるお料理。


涼しげな器に感嘆

皮はカリッと、身はふんわり

「マダムの贈り物」コース 3,850円


大満足~、ガス欠危機を乗り越え、わざわざ来た甲斐があった。
さてと、食後にちらっと観光でもしませう。
浜野浦の棚田
なんでも、ここ、恋人の聖地なんだそう。
「ふーん、でも今日は最高のタイミング、見て見て、彼岸花キレイ~」
「海も、こんもりした森も素敵ですねぇ」


秋のドライブ風景
棚田で大いに感激した我々、「ぢゃ、帰りますか」と帰路につく。


やたら風に強い日で、雲もぐんぐん流れ、観るたびに形を変えていた。
海の色も、ちょっと走ると激変するような日であった。
「こんな氣持ちのいい天氣は1年にそうそうないですよね」
「ホント、ホント、今日はまさにドライブ日和」
ガス欠立ち往生しなかったことがなによりのさいわい、( ̄∇ ̄;)ハッハッハ。
スーパーねこ友の大量注文が入ったため、遊んでる場合じゃなかったんであるが、いやいや、こういうときこそ遊ぶゆとりが大事。ちょっと奮発して、美味しいものを食べ、美しい自然を愛で、目と腹が満足すると、おのずと元氣になる。ご褒美先取り、という考え方もあるが、仕事を終えるころにはそれも忘れて、またもや「自分にご褒美」、うひゃひゃ。
さて、次はどこに行こうかな?
続く