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お茶の魅力
今まで我が家はお茶を作らず、ブリタの水で凌いできた。
夫の仕事の都合で東京に引っ越してきたとき、「東京の蛇口から出る水は信用できない!!!」と泣き喚いたのも懐かしい。
今ではその蛇口から出る水をそのまま使ってお味噌汁を作っている。
さておき元々水分を取ることを忘れがちだった私は、なんの味気もない水だとますます取らなくなってしまう。
気づけば1日コップ1杯しか飲んでない日もあり、さすがにどうしたものかと思っていた。
そんな中、年末に義実家へ帰ったときにハマってしまったのだ。お茶に。
義実家ではご飯のとき、お酒を飲む男性陣以外はみなお茶を飲む。それも急須で入れたお茶。
今まで帰ったときもずっとお茶だった気がするけど、自然と受け入れていたしあまり記憶がなかった。
ただ年末帰る前にふと「うちはご飯中お茶を飲むんだよねえ。不思議だよねえ。」と言うので、ほう、確かそうだったか。と思いながら意識するようになった。
そうだ、そうだった。急須でいれたお茶だった。
1杯目はあらかじめみなの分が入っている。そして2杯目、3杯目、、とおかわりする人がなみなみお湯が入った急須を持ってきて、他の人にどうぞする。
これがなんだか面白かった。
話に夢中になっていたら誰かがどうぞしてくれたり、会話が落ち着いたときにふとみんなでお茶おかわりしよ!となったり。
お茶が誰かのコップに注がれるたび、ありがとうが行き交うのだ。
義実家から帰ってきて一番に食器から急須をひっぱりだしてきた。好きなインテリアショップで買った、お気に入りの急須。
それから毎日急須で温かいお茶を飲んでいる。
冬になっても冷たい水しかもらえなかった私のおなかは、すっかりハマってしまったようだ。
仕事が煮詰まればキッチンに行き、やかんにお湯をいいぐらいに入れて沸かす。
そして夫のぶんを彼の仕事場へどうぞしに行く。ありがとう!と言ってもらう。
ご飯のときも、お茶を入れ合ってありがとうを言い合う。
スーパーで買った普通の茶葉。それでも美味しい。心が美味しい。ハマる魅力はこれなのかもしれない。
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