
ちょうど良いを知る
布団を掛けても掛けなくても良い。
上着を着ても着なくても良い。
最高過ぎる季節はきっと
信じられない速さで過ぎ去るのでしょう。
と、ここまで書いた下書きを放置している間に
布団も上着も必要な季節が始まっていました。
冬が嫌いなわけじゃない。
むしろ夏よりずっと好き。
だけど、春や秋の心地好さが
ここ数年無性に沁みるのも事実。
極端な性格のあたしも大人になるにつれて
「ちょうど良い」を知っていくということでしょうか。
いやもうとっくに大人だけど。
感覚や好みは変わっていく。
だけど好きなものを嫌いになることはあまりなくて、
大抵は好きが増えていくんじゃないかとあたしは思う。
大好きだったものから興味が遠のくことはあっても
嫌いになるわけでは決してない。
他に好きなことや大切にしたいものが出来て、
優先順位が下がっただけのこと。
許容範囲が広がっていくってことなのかな。
食わず嫌いだったものを試す余裕が出来たり、
許せなかったことが些末なことに感じられたり。
いずれにせよ、それはとても良い変化だ。
よく「丸くなった」なんていう風に表現されるけど、
昔はそれがカッコ悪いことだと思ってた。
丸くなった=守りに入った
というようなイメージがどうしてもあって、
何かを諦めた人が辿り着く場所みたいに感じてた。
そんなわけないじゃないかと思えるあたしもまた
丸くなったということなのでしょうか。
変わっていくよ、少しずつ。
自分自身を許容する力を養いながら。