猫とお月見
あたしは眠る前、
のびたとふたりでお月見をする。
日課というほど毎晩ではないけれど、
余裕がある夜は出来る限りしている。
寝室のベッドに腰掛けて、月を探す。
もちろん月が見えない夜もたくさんある。
それでも、する。
月じゃなくて星でも良いし、
雨や曇りで星さえ見えなくても良い。
大切にしたいのは、その時間。
のびたはいつも少し遅れて寝室にやってくる。
あたしが何をしているか理解しているわけはないけれど、
大抵はちゃんと隣に来てくれる。
一緒に窓の外を眺める日もあれば
明後日の方向を向いている日もある。
その背中や頭に触れながら、
今日のことや明日のことを少しだけ話す。
それから、くっついて眠る。
こんな夜が続きますように。
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