鬼ごっこが怖かった
子どもの頃、鬼ごっこが苦手だった。
足が遅いから、とかそういうことではなく、
「追い掛けられる」という行為がすごく怖かった。
鬼だって友達のはずなのに、
なぜか絶対に捕まってはいけない気がして、
いつも泣きそうになりながら逃げていた。
だから捕まるとすごくホッとして、
もうずっと鬼でいたい、と思った。
ゾンビ映画を観ていてもいつも思う。
あたしはあんな風に逃げたくない。
追い掛けられる恐怖を味わい続けるくらいなら、
真っ先に食べられてゾンビになりたい。
なんでかな。覚えていないだけで、
何かトラウマのような出来事があったのかな。
それと関係あるのかないのか、
時間にも仕事にも追われる感じはすごくいやだ。
せっかちということもあるけれど、
いつだって先回りしていたいし、
時間も仕事もまだかなまだかなって
待つくらいの気持ちでいたい。
だけど、今は少し追い掛けられてしまってる。
仕事に関しては
捕まってしまったら本当に最後だから、
どうにか今よりも距離を取って、
鬼が来るのを待つくらいのところまで走りたい。
今が正念場。
がんばれ、あたし。
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