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映画 花束みたいな恋をした


今日は
映画「花束みたいな恋をした」
の感想を書き留めておきます。

※未来の私がこの物語を思い出せる程度のネタバレを含みます。

主人公はむぎくん(菅田将暉さん)ときぬちゃん(有村架純さん)
ポスターをみて、仲良しカップルのハッピーエンドなストーリーかなと思ってました。

が、全然違いました、、、

終電を逃して始まる出会い方は斬新で、ふたりは好きな本、作家、アーティスト、考えてたことなどが同じことから意気投合し、惹かれ合う。

ふたりは付き合って、同棲して、きぬちゃんの「就活」という大きな山も乗り越えた。(というか辞めたのだけど…)

月日が経ち、むぎくんは周りの人の影響もあり将来を真剣に考えるようになり、バリバリの営業職へ就職することになった。

むぎくんはどんどん忙しくなって仕事が1番になってしまった。
これを機に溝ができて、壁ができて、ふたりはすれ違っていく。


ふたりが惹かれあってたのって結局、「趣味が合って好きなことが同じだったから」話が弾んで楽しかったからであって、
趣味もできず、コミュニケーションとる時間もなくなったら関係が悪くなるって本当は相性良くなかったのかも…?

初めは正直、きぬちゃんかわいそうって同情しました。むぎくんの嘘つきだと。
でも、我慢してたのはきぬちゃんだけじゃなくてむぎくんもだし、お互い我慢して遠慮した結果、爆発しちゃったのならどっちが悪いではないですね。


私はこのふたりに結ばれて欲しかったから、どうなってたらよかったんだろうと考えたいです。

別れた最大の理由は、
①環境の変化でむぎくんが一番大事にしたかったものを見失ってしまったから
②そしてきぬちゃんはこれを受け入れられなかったから
だと考察します。

むぎくんの価値観の変化はゆっくりじんわりだったからきぬちゃんがそれに気づいた時には遅いと感じたかもしれません。

でも、その時きぬちゃんが一度受け止めて、ハグしてあげられてたら、、、
「そんなに無理してまで仕事を頑張らなくていい」って気づける瞬間を作れてたかもしれないと私は思います。

ただ、受け入れられなかったきぬちゃんの気持ちもすごく理解できます。一緒にいるのに孤独、寂しかった、悲しかった、裏切られたような気持ちにもなってたと思います。

その面で、新しい場所で既に人生の楽しさを見つけていたきぬちゃんの方が別れる意志が固くて、
反対にむぎくんは、いざ別れるとなると踏み止まった。
それは、最後の最後に、一番大事したかったのはきぬちゃんの存在だったことに気づいたからのように思います。

あぁ切ない。笑

別れた後のふたりは会話が増えてて仲良くて、それがまた切ないんです…!

同棲していてもこんなにすれ違うものか、と思った作品でした。
20代の5年間を捧げた相手を忘れるなんてできないよなあ、、

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