A03 BIMエクササイズ-レイヤとストーリ
(2023.4.23 更新)
こんにちは
3ヶ月で覚えるBIMをコンセプトに記事執筆をしているnanookです
ご訪問ありがとうございます
これまで数記事noteを書いていますが
ありがたいことに、とてもご好評をいただいています
今回のnoteは
壁のBIMエクササイズの 2回目です
壁ツールを軸にした演習で
BIMの流れそして、各ツール群がいつどのように使われていくかを
STEP by STEPでマスターできます
BIMは内部データ構成を実際に触ることで初めて理解ができます。
記事を読むだけ、BIMデータを見るだけでは使えるようにはならないため、ぜひ演習を行なってください
※vectorworks Architect 2021 以上必須 公式の機能確認はこちら
これまでの記事はこちら「もくじ」
前回のnote でBIMの 4STEP は理解できたでしょうか?
まずは一例として触って、自分でビューポートやワークシートをOUTPUTし、ソフトが図面や表を作ってくれることを理解できたならOKです
他のBIMの使い方もツールが変わるだけです
4 STEP を理解していれば、スッと馴染めたのではないでしょうか
今回は
壁ツールの
の応用編noteを書いていきます
以下のデータをDLしてください
1 壁の高さはもう自動で入力しよう
前回、壁ツールを使い内装空間モデルを作りました
壁の高さは、2,000mmにしています
ここでは大規模商業施設の内装設計を想定しているので
床と天井は次の様になることが多いです
天井:FL+3000mm
床 :FL±0mm
※FL=仕上り位置
そこで、壁の高さの入力を自動化する設定をしていきましょう
そこで使うツールが レイヤ特有の機能 ストーリ です
このツールの良いところは
今後の別案件で、天井高さが2,400mmになった場合
ストーリの設定を変えれば、壁の高さは自動で全て変わります
もちろん、ビューポートでOUTPUTした平面図や断面図なども自動で更新されます
BIMでは3Dモデルを作るので
OUTPUTである平面図や断面図を一つ一つ修正するということはありません
それはソフトのお仕事です
「え? じゃあ、ほとんど作図すること ないじゃないですか!?」
そうです。ほとんどないんです
だからBIMはいいよと、知ってる人たちは言ってるのに腰をあげる人が少ないので社会に広まっていません
作図の代わりに設定をいつもいじっています
ツール化されたプログラミングをしているとイメージして貰えればいいと思います
いつも余談が多くてすいません。次にいきます
レイヤにはストーリという平面上の高さを決める機能があります
壁ツールの上端や下端にストーリレベルを設定しておくと
ストーリレベルの変更に伴い、壁の高さを自動で追従させることができます
また、その設定をスタイル(フォーマット)化しておけば
壁の高さを入力する必要ももうない。という便利機能です
とまあ、自分で書いていてもややこしく感じてます
公式の
vectorworks:Architect解説講座 第1回「ストーリ」
vectorworks:Architect解説講座 第2回「壁ツール」
に詳細な解説がありますが、わたしはVWの中でも一番頭に入ってこないです
(A&Aさんごめんなさい!)
なので、実務で便利な使い方だけを、図で説明し直します
お付き合いください
2 レイヤの特徴
レイヤの特徴と活かし方から説明します
新たに下図のようにレイヤを作りました
上側の青色:レイヤ=1F-CH 天井材や照明・設備を書いていく天井レイヤ
前回作成 :レイヤ=1F 壁を書いていくレイヤ
下側の水色:レイヤ=1F-FL 床仕上を書いていくレベル
いわゆる 床・壁・天井 のレイヤを作りました。床と壁は同じ高さにいます
レイヤのイメージが2Dとちょっと違い、高さの概念があります
右下にイスを置いています
床にあるので複製して(⌘+D)、天井に放り込んでみてください
イスが天井にいきましたね
これが何かというと
床のレイヤで何かを書くと、床の平面で勝手に作成され
天井のレイヤで何かを書くと、天井の面で勝手に作成されるということです
別の言い方では、そのレイヤの基準の高さに描画するという特徴があります
どうして、これが便利なのかを実例で
前回の手順 4 STEP を思い出してください
照明器具は、1 フォーマット(凡例)の場所に置いています
この凡例と名のつくものは全て凡例-〇〇というレイヤにおきます
レイヤを別にしているのはワークシートなどへのOUTPUTに必要なのでこうしていますが、詳細は割愛します
2D画面に戻り
表示レイヤが天井(1F-CH)であることを確認して
コピペしてください(3Dビューではできないので注意)
ペンダントが移動しました
しかも照明のブラケット(吊り元)が天井面にきちんと付いています
これ、照明計画をするときに、凡例にある器具をコピペして
平面で任意の位置においたら、それだけで照明伏図の作図が終わることを意味しています
モデリングするときに、高さの位置調整をしないでいいということです
これが、#03 クラスとレイヤは建築に倣う で言っていた
レイヤを階として使うという理由の一つです
クラスにこの特徴はありません
もちろん、空調設備図も消防設備図なども
凡例を作ってコピペしたら作図が終わります
修正も位置を移動したら全図面で修正されます(もう徹夜しなくていい)
4 STEP-1・2も、たったこれだけで終わります
だからBIMはレイヤのこの使い方をすることに拘っているのです
実は、前回noteでこの機能をちゃんと使っています
壁を凡例-壁のレイヤから、コピペして壁のレイヤに描いています
コピペはレイヤを飛び越えてちゃんと壁の基準面=FLに描画されましたね
BIMがなぜ便利かわかってきましたか?
現在もなお検証し執筆中なので
これからもどんどんnoteと内容を追加していきます
ある程度追加した時点で販売価格を上げるため
予めご了承ください 早めに購入いただくのがお得です
質問があれば、コメントやTwitterに書き込んでください。
次回の記事でもよろしくお願いいたします。
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