こころでみれば(詩)
児童向けの文学に、興味関心は薄かったのですが、そういえば大学に入ってすぐ、大きく影響をうけたのは「絵本ゼミ」だったなと。
所属する学部と関係なく集まって、自分の好きな絵本を朗読して、その絵本について、みんなで語る時間。
小さなころ、母が毎晩、絵本を読み聞かせしてくれていました。
その流れで自然と、妹や弟に、寝る前に読み聞かせしてあげてもいました。
様々な人から、児童文学への誘いが、偶然重なったので、自分でも詩をちょっとだけ書いてみました。
「こころでみれば」
おひさまを めでみるのはむずかしい
めをとじて こころでみれば
ぽかぽか ふんわり あたたかい
まあるいひかりが
わたしに にっこり
とおいよぞらの みかづきおつきさま
わたしとおはなし できないけれど
じっとみつめて こころでこえをかけてみる
きれいなおつきさま おげんきですか
すんだこえが こころにひびく
げんきだよ ありがとう
ゆっくりおやすみ またあした
みちばたの ちいさなすみれと
わたしのかみをゆらす
はるかぜから メロディはきこえない
だから こころをかたむけて きいてみる
なつかしい あたらしい
うきうきする うたが
ささやくように みみをかすめた
だいどころの だいすきな
おかあさんのせなか
どこか つかれているみたい
おかあさん おかあさん
わたしのこえで こころをこめて
よんでみる
そうして せなかにぎゅーっとすると
ふりかえって おかあさんがわらう
わたしもわらう
こころから わらう いっしょに わらう
きょうも あしたも わたしは
この こころで いきていく