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aikoと音楽とわたし

 シンガーソングライターのaiko。彼女の音楽に惹かれ、応援するようになったきっかけはラジオで聴いた『蝶々結び』。当時悲しいことがあって、次の日に家族とお出かけした時。車の中で聴いたラジオにaikoが出演していた。新曲ですと聴こえてきたその曲に、「わたしこの曲好き」と一瞬で全て持っていかれたのを今でも覚えている。


 歌詞が落ち込んでいたことにドンピシャだった訳では無いけれど、aikoの作る音楽がわたしの心を前向きにしてくれたのは確かだ。すぐに曲名とメロディーを必死に覚えて、そこからaikoのことを応援することになる。



 『蝶々結び』と出会ってもう20年以上経った。今でもわたしはaikoが好きだ。aikoの作る音楽が好きだ。

 こんなに長く応援しているのはaiko以外にいない。わたしの人生にとって、aikoは必要不可欠な存在。わたしを語る上でaikoはなくてはならない存在なのだ。


 先日、そんなaikoのライブに行ってきた。もう何回ライブに行っているかは数えられない位だとと思う(10を超えると途端に分からなくなってしまう、今度数えようかなあ)。ただ、この前のライブは今までとはまた違う初めての感情にさせてくれる、そんなライブだったのだ。



 Love Like Rock vol.10 Zepp Haneda 振替公演。



 2024年12月11日に予定していた本公演。aikoの体調不良で延期になり、2025年2月3日に行われた。

 aikoは「ごめんなさい」とたくさん謝っていたけれど、わたしはまた元気に歌う姿が見られるだけで、それはそれは嬉しかった。公演が延びてしまったこと、aikoが1番悔しく思っていることも分かっていたし、何より、元気にいてくれることがわたしにとって大切なことだから。


 Love Like Rock(通称LLR)はライブハウスでのライブ。もみくちゃになって楽しむのが醍醐味だ。今回、今まで参戦したLLRの中で、過去一近かったことはまず間違いない。aikoのネイルが見える距離で、ピアスが揺れるのが見える距離で、aikoの歌声を聴くことができたのは、何よりも嬉しく幸せな時間だった。

 歌う姿を間近で見られるってなんて贅沢なんだろう。周りに背の高い男の方がたくさんいたから、その隙間からaikoを見る。本当に可愛かった。そして、本当に一人一人全員と目を合わせているaikoの姿に、何とも言えない胸がぎゅっとなる感覚を覚えた。

 


 aikoは本当にファンのことを考えてくれていると思っている。ライブハウスだから途中で体調が悪くなってしまう方もいて。ステージの上から、パフォーマンスをしながら歌の隙間で「大丈夫?」と口パクで声をかけたり、MCで気遣ったり。aiko自ら水を取りに行って渡してあげたり。上着預かったり、「しんどかったら言ってね」って、そんな温かいライブ、aiko以外にわたしは知らない。


 「来てくれるみんなに楽しんで欲しい」というaikoの言葉に、嘘や偽り、上辺だけの気持ちなんて到底ない。心の底からそう思っているからこそ、作られる空間。温かくて優しくて。1曲1曲、終わる度に「ありがとう」と深く頭を下げるaiko。客席からaikoに沢山の気持ちを伝えたいが、いつも足りない。


 だから、ここで伝えようと思う。



 わたしはaikoの作る音楽が好きです。悲しい気持ちを救ってくれたメロディーを聴いてからずっと。

 aikoの作る音楽に触れる度に、たくさんの感情を学びました。甘く切ない想いの数々を、aiko自身の繊細な言葉で表現されているのを見て聴く度に、同じような感情を疑似体験できる。aikoに出逢わなければ、知ることのなかった想いがたくさんあります。


 そして、aikoを好きになって、たくさんの同じaikoを好きな仲間が増えました。ずっと仲良くしてくれている友だちもいます。aikoが輪を広げてくれました。

 歌だけじゃないです、aiko自身の人柄や人間性も、わたしは大好きです。正直で、優しくて、温かくて。思いやりがあって、いつも近くで寄り添ってくれる。aikoみたいな人間になりたいと、わたしも前を向いて生きていくことができています。 


 本当に、aikoに出逢えて良かった。ずっと応援していて良かった。


 いつもライブで客席からaikoの名前を叫んで。それだけじゃ足りない思いを、いつか直接伝えられますように。

 これからのaikoの人生が更に幸せでありますようにと願っています。この想いはaikoへのラブレターにして。


ずっとずっと、大好きです。



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