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小説「夏を拾いに」の内容と感想は?【森浩美】
「夏を拾いに」の内容は?
昭和46年。
小学校5年生の文弘は、友達の雄二と夏休みに不発弾を探していました。
転校生の高井も加わり、最初は仲良くしていましたが、文弘と雄二はケンカになってしまいます。
雄二と気まずくなる文弘。
高井は、仲直りを進めてくれました。
ですが、文弘は謝りに行こうとはしません。
それでも、高井の言葉が気になった文弘は、様子を見に行くだけだと雄二の家に向かいます。
少年達の夏休みは、様々な大人達と様々な出来事が起こり、キラキラと輝いて過ぎていくのでした。
「夏を拾いに」の感想は?
この小説を読んでいると、まるで自分が小学生の頃に戻ったような、不思議なノスタルジックさを感じます。
昭和46年、まだまだ日本が成長途中の頃。
子供達はゲームやネットのない世界で、こうして遊んでいたのだと懐かしくなります。
文弘と雄二と高井での不発弾探し。
大人が聞いたら絶対にしてはいけないと言われること。
楽しそうに冒険にできるのは、まさに子供ならではの発想だと思いました。
そして、出てくる単語やシチュエーションが、まさに昭和で、読みながら自分の幼少期と比べていました。
あの頃の子供は、今のように便利な生活はできなかったけど、その代わり自由があったと思いました。
読み終わった瞬間、まるで魔法が解けるように、今の大人の自分の現実を考えさせられます。
胸の奥に、青い空と太陽が輝くような、そんな作品です。
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