井村屋のゴールド肉まん
井村屋のゴールド肉まんは、蓬莱551の肉まんのように皮がむっちりとしているのが特長である。このような皮が可能になったのは、蒸気穴付の電子レンジ加熱容器が普及したことから、冷凍肉まんでも分厚い皮の奥にまで蒸気が入り込む調理法が可能になったためである。蒸気穴付の電子レンジ加熱容器を蒸し器として活用している。そのため、電子レンジで加熱してから1〜2分そのままにする必要がある。
市販の冷凍肉まんのなかではかなりおいしいので、冷凍庫に入れておいて常備しておくと小腹が空いたときの夜食にうってつけである。
同じシリーズのあんまんとピザまんもあるが、あいにくこれらは皮と具との相性があまり良くない。あんまんやピザまんは従来からのパサパサした皮の方が合う。サンドイッチは外側のパンが中の具よりも柔らかくないと食感のバランスが悪いが、あんまんもピザまんも中の具が肉まんの具よりもかなり柔らかいので、皮をそれよりもさらに柔らかくしないと食べにくい。むっちりとした皮だと、中の具が外の皮に負けてしまう。
この皮だったらむしろ具が無い方がよいのではないかと思って調べてみたところ、井村屋から同じ皮で具の無い商品も「すまん」という名前で販売されていることがわかった。あいにくスーパーの店頭ではまだ見たことがない。商品の写真を見ると、丸い中華まんの皮で具が入っていないもののように見える。むしろ、饅頭や花巻のような形のものがほしい。前者は生地を切って蒸したシンプルな形のもの、後者は生地を巻いて蒸したものである。これらは華北で主食として食べられていて、おかずを挟み込んで食べる。
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