エンブラエルE170に乗ってみた

かつて出雲から羽田までJALに乗ったら羽田線なのにE190が来てびっくりした。小さい飛行機は別に嫌いではないが、CF34エンジンの音がうるさかった。PW1000シリーズでなくても最近の飛行機のエンジンは随分静かになったものである。エンブラエルの新しいE2シリーズならPW1000シリーズのエンジンを積んでいるので、静かなのではないだろうか。

今回乗ったのは70人クラスのE170である。ボーディングブリッジを使えるし、床下に貨物室があるので、乗客として乗る分には普通のジェット機と同様である。座席は横4列で窓側席と通路側席しかなく、真ん中席がないのはありがたい。胴体は客室部分の円形断面と床下貨物室部分の半円形断面との組み合わせで、客室の空間が広く取られている。座席数が比較的少なめなので、乗降に時間がかからないし、荷物もすぐに出てくるのは便利である。

J-AIRのE170特有の制約としては、機内LANで動画を視聴できるが、フライトマップは無い。インターネットにも繋がらない。電源もない。座席だけでなく客室内のディスプレイもない。JALの767や737と同様にJALが貧乏だった頃の設計である。基本的に短距離路線に充当される飛行機なので、これらの設備が簡略化されているのはさほど不便ではないが、現在どこを飛んでいるかがわからないのは残念である。また、これは飛行機とは関係ないが、J-AIRは所要時間1時間未満の路線では飲み物のサービスがない。その代わり、大阪ベースの航空会社だからかどうか知らないが、大阪のおばちゃんが飴ちゃんをくれる。これも飛行機とは関係ないが、大阪ベースだけあってJ-AIRのSNSは東京のJALとは一味違う。

E190に乗ったときに気になったエンジン音は、最新の飛行機よりはうるさいが、古いジェット機だと思って乗る分にはこんなものかと思った。777だってうるさいし。短距離路線だとさほど速度を出さなくてよいし、高度も比較的低めなのでエンジンの負荷がやや低めなのだろうか。機体が小さいので737よりも揺れやすいが、それは仕方ない。

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