【日記】心配するのが良いとは限らない
先日、若い人に心配そうな様子で、声をかけている年配の男女がいた。
私もつられて女性に声をかけた。
「どうしたんですか?」
どうも、若い人が落としものをしたということらしく、近くにあった建物に入り話を聞いた。
若い人に「何に困ってるんですか?」
「私にできることはありますか?」と聞いた。
彼は、私の仕事の制服をみて、自分のハンデを明かした上で、ご家族に電話をした。
それ以上、特にできることもないし、彼は自分で解決できると思ったので、そのまま別れて、帰路についた。
後から年配の女性が、私を追いかけてきてハグされた。ハグする女性を微笑ましいと感じたけれど、若い人にあれこれ指図していたのが、私としては引っかかった。
何に困っているのか確認をしないで、先回りして干渉し、あれこれ世話を焼き、指図するのは、一見本人のことを考えているように見えても、自分の不安や心配を投影しているだけかもしれない。
それって、自己決定を尊重していないし、解決する力を信じていないし、失敗を通して、成長する力や機会を奪うのではないかと感じた。
そして若い人には、そんなことで「終わったわ」なんて思わなくていいよー、と言ってあげたかった。