家族中毒:張り切り人生
笑いながら、
「うわー、すごいですね!
負けてられませんよ!」
って
いつでも全力だから、
酔いが回るとさらけ出す
不満と 失望感が
重い。
夢へ駆けたいのに、
全力になれない足には
2つの 足かせ。
この子は必死だ。
「親とご飯が食べたい」
「親へのプレゼントをどうしようかな」
って、
足かせを外すのに全力だ。
だから、
自分の足で歩けず 夢に置いていかれる
現実に
不満と 失望感を 漏らして
溺れていく。
溺れて出る 嗚咽には
何も言えやしない。
いくら頑張り 泣くまいとしても
振り向かぬ親への
不満と
それを求め続ける 自分への
失望感が
表情を歪ませる。
(私はどこから生まれて きたの?)
気付いてください。
あなた達二人が手を繋いで
背を押すことで、
足かせが外れるんです。
初めて、巣立ちするんです。
いまだにそれが手に入らないから、
この子はいまだに 家族中毒なんだ。