家族中毒:種子

「本当ですか?」
瞳が揺れる。
彼女が 生き物であることに気付いた。
 
「はい」
彼女が 命に気付いた。
生命を宿す選択示に。
 
それはただ事ではない。
恐怖だろう。
嬉しい  違うよ、恐怖。
 
知り合い 友達 親友 恋人
 
家族
 
それは怖い。
 
想像できない。
全てが壊れる気がして。
 
私が何をする。
私が何をされる。
巣食った経験 記憶は、
彼女の底まで根を張っている。
 
そうだ、怖いね。
 
それじゃあ時間をかけて
笑い飛ばそうか。
 
だから、
皆で一生遊びに出かけよう。
そして幸せを欲したらいい。
 
そして、折を見て見つめなおそう。
 
君の家族はなんだろう。

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