今の自分に落ち着くまで①

〜外の世界を知らなかった幼少期〜

わたしは都会じゃないけど、田舎でもない土地で育ちました。
両親が40代半ばでわたしが生まれたので、いわゆる高齢出産でした。兄姉がいますが、15歳ほど年が離れており、よく母は「おばぁちゃんですか?」などと、保育園や小学生のときは言われたものです。

自分が周りの友達とは違う環境で育っていることは子供ながらに感じてました。友達の親は若くて、なんでわたしの親は歳をとってるんだろう、とよく思ってました。
この頃からちょっとした違和感は常に持っており、他人と自分を比べる癖がついてしまったのかなーと思います。兄姉とも歳が離れていたので、物心ついたときにはすでに兄姉は自立しており、一人っ子のように日々過ごしていました。
母親はわたしに何か言うたびに、自分の幼少期を引き合いに出し(戦時中)、自分が若かった頃は・・などと、うんざりするほどつぶやいてました。
本当にそういう些細なことから、特に母親に対する反抗心は強くなり、成人になってもずっと反抗期のような感じでした。

両親の仲はそこまで良くなく、日々口喧嘩をしており、母親に父親の悪口を毎日のように聞かされ、子供ながらにさっさと離婚すればいいのに、と思うくらいでした。今ではある意味心理的虐待にカテゴライズされるくらいです。ほんとこれって、子供にとって良くないことだと思います。心の形成が歪んじゃうんですよね。

両親の仲が良くないので、家族旅行なんてものはまともにしたことがありません。父親抜きでっていうのは一回だけありました。だから、わたしは家族の愛とかそういうものが希薄な中で育ち、他の場所に自分の居場所を求めるようになります。
家に帰るのが億劫になり、ギリギリまで学校で過ごす。生徒会を理由に、遅くまで帰らない。
家族団欒でご飯を食べることさえも、いまいち自分の記憶の中にはありません。兄姉が帰ってくるお盆と正月くらいですかね。
親の得意料理もわかりません。片手で数えられるくらいのレパートリーしか知りません。


やっぱり幼少期の環境って、人間形成にすごく関わってくるんですよ。ある意味閉鎖的な空間で育ち、
家族の愛情が希薄な中で育ったので、理想の家族とか理想の愛の形とか、そういうのは幻想に思えて、いつの頃からか別に結婚に理想を抱かなくなりました。
そして、自分は優等生タイプで常識人だと高校生までは思っていたのですが、大学生になり外の世界を知るようになると、なんて自分は今まで無知だったんだと思い知らせるようになるのです。


また次に、大学生以降のことについて書きます。


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