精神科を受診して
今日は、まだ書きたい気分だったので続けて書くことにしました。
毎日の辛い気分をどうにかしたかったのと、家族に迷惑をかけたくなかったので、精神科を受診することにしました。
精神科に行くことに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、毎日があまりにも辛すぎると、「誰か助けて!」と駆け込みたくなるものです。
私は精神科の医師の仕事は、患者の症状を聞いて薬を出すこと。
辛い話を聞いて、アドバイスをくれるのはカウンセラーだという認識がありました。
辛い症状が出ているが、薬を飲んでぼーっとなっても根本的な問題は解決しない。自分や主人の考え方を変える方が正しいのではないか。
そう思ったので、精神科に行く前にオンラインで公認心理士のカウンセリングを夫婦で受けたのです。
それは、受けてよかったと思いました。
しかし、それでも私が毎日自分が自分じゃないみたいに泣くので、公認心理士の方に「心療内科や精神科を受診して、お薬を飲んでみては?」と勧められました。
それから、あまりにも辛かったある日、家の近くにできてまだ患者数も多くなく、すぐに予約が取れた精神科に行ってみることにしたのです。
まず看護師との面談があり、自分にこんなことが起きて辛くなってしまって、主人にも強く当たってしまう。子どもたちを放って泣いてしまうこともある。それではいけない、何とかしたいと思うと話しました。
次に医師の診察があり、「あなたは何に悩んでいるのですか?」と聞かれたので、ある程度は看護師からの話で伝わっているのだろうと思い、「辛くて泣いたり怒ったりしてしまって、主人との関係も悪くなってしまっているので、それをどうにかしたいなと思いました。でも、自分で感情をコントロールできません。」と言いました。
先生は何を考えているんだかわからない表情の人で、「ご主人はとても頑張っておられますよ。あなたはまずお薬を飲んだ方がいい。」と私に言いました。
それが何のくすりなのか、何にどう作用してどのようなものを鎮めるのか、副作用はどのようなものなのか、服用する期間はどのくらいなのか、いろいろと尋ねました。
私が偏った見方をしているのかもしれませんが、医師は決まった症状に対して合った薬を出そうとするのが普通です。しかし、人は一人ひとり違います。副作用の出方も、症状の重さも違うので服用する期間も本来であれば一人ひとり違うのではないでしょうか?
「副作用はどんな薬にもあります。」
「うちではどんな方にも1年半はお薬を続けてもらっています。」
「あなたが飲まないのであれば、私にできることはこれ以上ありません。」
と先生は言いました。
薬の副作用がとても出やすい体質の私は、それも飲むことに人一倍慎重な方ではあると思います。
私は薬に何をしてもらいたいんだろうと思いました。
記憶喪失になれないから、少し頭をリラックスさせるじゃないですけど、麻痺させたら沼から出られたのでしょうか。
先生の指示通りに1年半飲み続けたら、私は幸せになれたのでしょうか。
私は素人なので、精神科や心療内科の医師からしたら、間違った考え方なのかもしれませんし、それが仕事である医師たちにとっては、薬を飲まない患者に何もできないというのはその通りだと思います。
一先ず薬はもらわず、家に帰りました。
私は主人の心配だけでなく自分の心配もしてほしかったなと思いました。もちろん主人は私といて苦しいと思います。それに私が気づいていなかったら、教えてくれるのもいいと思います。
でも、苦しくて助けてほしくて来ている患者に、「お辛かったですね」「大変でしたね」とは精神科の医師は言わないものなのでしょうか?患者に共感してはいけないとか、ねぎらいの言葉はかけてはいけないとか、そういうルールなのでしょうか?他にかかったことがないからわからないのですが。
そうやって自分があまりいい気持ちになれなかったので、相手のことも信用できませんでした。ですから、その人が処方すると言った薬も信じて飲むことができませんでした。
その医師が悪い人だったと言いたいわけではありません。その人が合う患者さんももちろんいるでしょう。ただ、私は信用できず、合わなかっただけ。だから治療を受けませんでした。