ただの日常を小説っぽく書く

時計の針が20時を告げる
スライド式のドアに隔たれた隣の部屋には
同居人がひとり
つい数時間前まで深い赤のおしゃれなアコースティックギターをジャカジャカしていたのだが
今は口数ひとつない
いや、赤いテレキャスだったか…
まあいい
あまりに静かなので
本当に存在しているのかと疑いたくなるが
たまに聞こえる呼吸音で
あ、ちゃんといる
と再確認するのだ
それにしても彼女はとても忙しい女で
といっても定職についているわけではなく
アルバイトをしながら
ライブハウスに出たり路上ライブをしたりしている
アルバイトと音楽活動の二足の草鞋を履いているため、それだけで既に忙しいはずなのだが
なまじ友達が多いため
お誘いも少なくなく
彼女自身誰かと過ごすのが嫌なタイプではないので
誘われたら二つ返事で了承してしまうのだ
楽しく過ごせる仲間が多いのは素晴らしいことだが
それにより
自分の時間が少なくなりすぎることが度々ある
睡眠時間を削り
少し疲れを見せながらも
なんとかやり遂げ
日々を過ごすのだ
さて
途中までは良い感じに小説っぽかった気がするのだが
後半面白いネタが思いつかなかったのでここまでとする
さらばだ
あでゅー

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