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中央線グリーン車に乗ってみた
10月のとある日、JR中央線に乗車するために友達と駅のホームで待っていると、なんと最近導入されたばかりのグリーン車が組み込まれた車両がやってきた。来年春まではグリーン車料金はかからないため、せっかくなので乗ってみた。
グリーン車両は2階建てで普通の車両よりも丸みを帯びた見た目をしており、宇宙船を彷彿とさせるような近未来的なデザインである。1階は地面との距離が近く、臨場感のある景色が楽しめる。2階は高さがあるため遠くまで眺めることができ、より開放感のある景色が楽しめる。座席は回転可能な2人掛けだ。背もたれ付きでとても座り心地がよい。設備等も含め、新幹線の座席を思い浮かべて頂いて構わない。
いざ車両の中に入ると、1階は満席であった。仕方なく2階に行ったが、こちらもほぼ満席。いや、正確には席自体は空いているのだが、2人掛け座席に1人で座って隣に荷物を置いている人が多いため、結果的に座れないのだ。
唯一、回転されて4人掛けになっているところに、男性が1人で座っていた席だけ空いていた。相席をするのは少し気まずかったが仕方がない。
2階席は線路から離れているためか、走行時のガタゴトという音がすごく軽減されていた。車内はノイズキャンセリング機能がないイヤホンでも快適に音楽が聴けそうなくらい静かで、想像以上に快適だ。そして、線路からの高さがある分、車体はゆったりと大きく揺れる。これは賛否両論がありそうだ。何だか遊園地のアトラクションに乗っているみたいで少し気味が悪い。油断したら酔ってしまいそうだ。とはいえそこまで激しい揺れではないので私は許容範囲である。
しかし、遅い時間に乗ったため窓の外は真っ暗で、せっかくの2階席だったのに見晴らしはよくなかった。もし次回乗る機会があれば、明るい時間帯に乗りたい。
今話題の中央線グリーン車。通勤ラッシュ時にゆっくりと座れるというメリットはとても大きいだろう。しかし、乗車料金とは別でかかるグリーン車料金は決して安くはない。例えば、新宿–八王子をSuica払いでグリーン車に乗る場合、通常の492円にグリーン車料金の750円が加算され、合計1,242円になる。それなのにあくまでも普通の中央線なので、グリーン車に乗ったからといって到着時間が早くなるわけではない。
ちなみに、新宿–八王子の指定席料金は760円なので、10円多く支払って特急列車に乗る方が良い気がする。特急列車は長距離での利用が前提となっているため、もちろん車内は快適だし、なにより特急列車が新宿–八王子間で停まる駅は立川のみなので、乗車時間を短縮することができる。
結論としては、最寄駅に特急電車が停まらない人は中央線グリーン車を利用する価値があるのかもしれないが、特急電車が停まるならば、わざわざグリーン車に乗る価値はないのではないかというのが私の意見だ。優越感に浸るためだけに750円を払うのは納得がいかない。それに、あくまでも中央線なので、乗車距離は最長でも東京-大月だ。最寄駅が大月駅に近づけば近づくほど都心までの距離は遠くなるが、その分東京駅に向かう場合には始発駅に近づくことになるため、座れる可能性が高くなる。ならばわざわざグリーン車に乗る必要性は無いのではないかと思ってしまう。(乗車距離が50kmを超えるとグリーン車料金は1,000円になりますしね。)それに、そもそも長時間立っていたくないのならば最寄駅まで快速で行き、そこから特急に乗ればいいじゃないか。その方が場合によっては安く済むし、目的地により早く着く。
ただ、私はまだ大学生なので、お金に余裕があるわけではないし、電車の中でも作業をしなければいけないほど切羽詰まった状況も経験したことがない。満員電車に乗る覚悟も体力もある。1時間以上すし詰め状態でスマホを操作することすらできなかったとしても、音楽を聴いたり考え事をしたりしていれば意外と耐えることができる。このnoteはそんな私の一意見に過ぎないということは了承して頂きたい。