野球と戦略
まずは、野球について書いてみます。
野球談義が噛み合わないことがあります。
私は、ひょんな巡りあわせで35歳の時に「地理」を勉強する必要に駆られました。その後「地政学」という学問の存在を知り、それをきっかけに奥山先生のネット番組を視聴するようになりました。その中で紹介されていた「戦略の階層」を自分の思考の中に取り入れるようにしています。きちんとした学問として学んでいない素人なので本筋は理解していないことを自覚したうえでの考察です。
世 界 観
政 策
大 戦 略
ーーーーーー
軍事戦略
作 戦
戦 術
技 術
今まで、野球の話が噛み合わないと感じていた時は、お互いの話の内容の階層が違っていることに原因があったと思います。
打撃論では、理想のスイングの話をする人と、戦術に対応したスイングの話をする人とでは話が合いません、同じスイング論でも「何を目的としたスイングか?」が違えば、お互いに理解することは出来ず、ひどい場合には相手の野球人のしての人格さえ否定しあうようになります。
指導者同士の対立がおこる原因の大半は、それぞれの語る「戦略の階層」の相違によるものではないでしょうか?
そこで、自分なりに高校野球における「戦略の階層」を作ってっみました。
まずは、上位階層について
世界観:高校野球の存在意義
文化的側面・宗教的側面
政 策:学校における立ち位置
高校野球連盟における立ち位置
政治的側面・経済的側面
ex)校内人事(指導者など)、予算
大戦略:長期的なチーム経営戦略
スカウティング・広報戦略
野球部の歴史・伝統の形成
よく、ベテラン指導者の教え子が「特に野球を習った覚えはない。」ということがあります。ここでいう「野球」とは下位の階層ことだと意識して話を聞くと、腑に落ちることが多いです。
上位の階層は、目に見えないものや観念的なものが多くて、特にプレーヤーの時には理解しずらいものです。ただ、結果(何を持って「結果」とするかは議論が必要とは思いますが・・・)を出している人は必ず明確な世界観を持っています。私も、以前は名将と呼ばれるような方の講演会で物足りなさを感じていたのは、ここが理解できなかったからだと反省しています。
今までの失敗の原因はここにあるな~(;^_^A
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