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マグロの味噌󠄀漬けエンパナーダ

エンパナーダという言葉はスペイン語で「パンの中に具を入れた。」、「パン生地で包んだ。」と言う意味があります。

南米の国・チリにいた時に出会ったこの料理は独特な感じがして焼いたり揚げたり調理方法も多様だったので色々なお店の味を楽しんでいました。

巻き寿司であったり、餃子・春巻き・パイ包み焼き・エンパナーダなど食材を包みこんでから調理する食べ物ってその国ならではの文化があったり近くの国にも影響があったりと面白い食べ物だと思っています。

巻き寿司の例だと分かりやすいですね。
海外の方々は黒い色の食べ物が苦手なので海苔の面を外側にしないで、ご飯の面を外側にして裏巻き寿司スタイルが定着したから世界中にお寿司文化が広がったと思います✨️

エンパナーダの発祥の地は諸説あるみたいですがチリのエンパナーダの定義は具材は炒めたひき肉・玉ねぎ・ニンニク・オリーブと茹で卵が入っていることと学びました。
基本的に焼いたスタイルの物がチリ流ですが揚げたり、大きかったり小さかったりと料理人のスタイルが様々でした。

イースター島に行った時のエンパナーダがとても印象的で挽肉の代わりにマグロが入っていました!
イースター島自体が海に囲まれているので新鮮な魚が豊富に手に入り、マグロ料理も人気メニューでした。
そんな中でマグロのエンパナーダを食べてみてチリのお客様にも喜んでいただけそうだなと思ったのがキッカケで自分でも作るようになりました✨

日本人のお客様は食に対する好奇心は旺盛で色々な味を試してみたいと思ってくださっていると思います。

しかし海外の方々は意外と食に対して保守的でいつも同じ食べ物でも問題ないと思っている人が多いです。
せっかく海外の環境で料理人をしているのだから『お客様にももっと和食の魅力を知ってもらいたい!』そういう気持ちも込めて現地の料理を和食アレンジすることにも挑戦したりもします。
でもあんまり押し付けるのは良くないと思っているので現地の料理方法から和食スタイルを少し取り入れる方法をいつも考えていました。


イスラエルで採れるマグロは地中海産なのでタイミングが良ければ良い色のマグロにも出会えます。
マグロによっては一晩寝かせると爽やかな赤色が増したりもします。
こういうマグロと会えると心がウキウキします。(笑)


マグロは塩をして余計な水分と臭みを抜いてから白味噌に漬けます。


エンパナーダの生地の分量

小麦粉 180g 玉子 Lサイズ 2分の1、
塩 小匙1 水 70cc 溶かしバター 30g

よく混ぜて冷蔵庫で三十分ほどねかせる。

エンパナーダの具

ニンニクみじん切り・玉ねぎ・オリーブ・茹で卵


生地を6-8個に分けて小麦粉をまぶしながら麺棒で丸く伸ばしてマグロと生地を一緒に包みます。



表面に玉子を塗って180°のオーブンで20分前後焼いて火が通れば出来上がり。


中はこんな感じです。
お好みでチーズを加えたりしても美味しいです✨

日本で食べるマグロは新鮮で美味しい物が多いのでお刺身にしたりお寿司で食べるのが一番美味しい食べ方だと思いますが、少しだけ手を加えてみると違った味わいになり新しい発見になります。

いつもと少し違った表現方法、自分が見てきた料理の世界を皆さまにも紹介出来れば嬉しいです。

最後までありがとうございました。


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