ほらほらお泊まり会
三男は中学3年生の時から、20歳に至る今まで
1人の女の子とお付き合いを続けている。
彼女は、ちびまる子ちゃんの親友たまちゃんに似ているため、noteではたまちゃんと呼んでいる。
高校卒業後、三男が北海道に進学すると決めた時に、たまちゃんは全く心配も反対もしないようだった。
彼女は彼女で夢と希望があり、関東の大学に進学した。
2人はいつも私たちが思い描くような未来を選ばない。
遠距離恋愛の切なさとか揺らぎみたいなものを、玉ねぎのみじん切りくらい細かく刻んで日常に混ぜ込んで、感じさせない。
ただ粛々と、淡々と、2人の仲良しを継続している。
そのことを、私は大変好ましく、大変うらやましく思っている。
この夏、たまちゃんが我が家に泊まりに来た。
デートの帰りに、温泉に寄りお風呂を済ませてやってきた2人を、夫のホットプレート石焼ビビンパで歓迎した。
私や義母が張り切ってご馳走をふるまうより
夫の石焼ビビンパは彼女に対して優しい気がした。
我が家の気楽さとか、夫の手際の良さとか、私ののんべんだらりとか、義母の陽気が滲み出る気がした。
たまちゃんは、中学生の頃の眼鏡をかけた優等生から、コンタクトにして髪色を明るくして、品の良い可憐なお姉さんになった。
それでも、くすくすと笑い、よく食べた。
私たちの質問に、にこやかに朗らかに答えてくれた。
お付き合いが長くなり、2人がとても柔らかで穏やかな空気を共有していることがわかる。
お泊まりにきてくれて、ご家族が送り出してくれて、なんともありがたいことだ。
歯磨きの時のアクリルコップに、三男からのリクエストで、すみっこぐらしを描く。
次男の彼女におぱんちゅうさぎを描いて、調子にのっていたが、すみっこぐらしはめちゃんこ難しい。
とんかつが特に難しい。(わかる人にだけ伝われば良いのです)
たまちゃんは優しいので、とても喜んでくれた。それはフリだろうが忖度だろうが、お母さんはただ嬉しいのです。
たまちゃんのママに久しぶりにラインをしようと思う。
石焼ビビンパの写真と、とっても楽しかったです!だけで、たまちゃんのママはきっと笑うだろう。
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