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SmartHRのバックオフィス 2022【前編】

こんにちは!SmartHRの南石(@nanseki_o)です。主に採用広報を担当しています。

これは、SmartHRのバックオフィスを紹介するインタビュー記事【前編】です。SmartHRでは日々さまざまな発信を行なっていますが、バックオフィスに関する発信は相対的に少なめでした。これを機に、SmartHRのバックオフィスについて少しでも知っていただき、ご興味を持っていただけたらと思い社員へのインタビューを行いました!

過去記事は、以下よりぜひご覧ください!
● SmartHRの経営企画 in 2021年(2021.6.21)
● 「経営企画って何してるの?」SmartHRから発信する新しい管理部門の形(2020.4.20)
● SmartHR コーポレート(note マガジン)


SmartHR バックオフィスの組織体制と本記事の対象

現在、SmartHRのバックオフィスは以下の図のような体制になっております。今回は、コーポレートグループの経理、法務、コーポレートOpsユニットと、内部監査グループに関する内容をお届けします!

SmartHR バックオフィスの組織体制(2022年5月)

今回インタビューを行った3名の紹介

写真左から、小嶋さん、松野さん、時田さん
(撮影時のみマスクを外しております)

小嶋 陽太/Kojima Yota(note: yota.kojima
コーポレートグループ マネージャー 兼 法務ユニット チーフ

2010年弁護士登録後、都内法律事務所にて一般企業法務・一般民事事件等に従事。2014年から西村あさひ法律事務所にてキャピタルマーケット分野を中心に従事し、多数の国内企業のIPO案件等を担当。2018年、SmartHR入社。

松野 晃/Matsuno Akira
コーポレートグループ マネージャー 兼 経理ユニット チーフ

監査法人にて上場会社の監査や財務デューデリジェンス等を8年経験した後、DeNAの経理部に転職。ゲーム事業全般の経理業務を中心に連結・開示、税務申告、国内子会社の経理業務を担当。2020年1月、SmartHR入社。

時田 知典/Tokita Tomonori
コーポレートグループ コーポレートOpsユニット チーフ 兼 内部監査グループ

公認会計士試験合格後、上場企業の経営管理部でコーポレート業務に従事。KPMGあずさ監査法人、株式会社3ミニッツで経営企画業務を経験し、ONEMEDIAコーポレート担当執行役員に就任。2020年7月、SmartHR入社。

法務ユニットについて

小嶋さん(コーポレートグループ マネージャー 兼 法務ユニット チーフ)

─はじめに法務の小嶋さんにお話を伺います。早速ですが、法務ユニットの役割や構成、業務内容を教えてください。

小嶋:まず、SmartHRのバックオフィスでは「『会社の変化』を支え続けよう」を2022年のスローガンに掲げています。法務ユニット単体のスローガンは特に設けていませんが、「SmartHRを働く人のインフラにすることを目指し、事業をリーガル面から支えること」をユニットメンバー共通で意識しています。現在、法務ユニットは私を含めた4名の社員と2名の派遣スタッフの6名体制で、主に下記業務を分担して行っています。

● ビジネス法務(法律相談、事業スキームの検討など)
● コーポレート法務(株主総会・取締役会の事務局、M&Aや株式関連事務など)
● 知財法務(特許・商標の調査・出願・管理など)
● リーガル・オペレーション(ルーティン業務の効率化・最適化など)
● リスク・コンプライアンス関連業務(リスク管理委員会、社内研修など)

─法務ユニットのメンバーはどんなバックグラウンドをお持ちですか?

小嶋:全員、法律事務所や事業会社の法務部門での勤務経験があるメンバーたちです。私を含め3名が法律事務所での勤務経験があり、1名はIT企業の法務部での経験があります。ユニットの雰囲気については、メンバーの @uepon が書いたnoteも参考になると思います。

─法務の皆さんには相談もしやすく、日々本当にお世話になっています!経験豊富な方が集まっている印象ですが、これから強化したい点や現状の課題はどんなところですか?

小嶋:SmartHRは新規事業やグループ会社の設立が盛んで、事業成長に伴い検討すべきことも急増しています。“働くすべての人を後押しするプラットフォーム”を目指す中で、果たすべき社会的責任も一層ハイレベルなものになっていくので、コンプライアンスのレベルも向上させていく必要があります。緊急度も重要度も高い案件が多く、現状の体制では追いつかなくなるため、メンバーのスキルアップと採用を通じた組織強化、オペレーションの最適化は直近の課題です。

─これから特に強化したい分野はありますか?

小嶋:優先順位をつけるのは難しいですが、金融関連やプライバシー・情報セキュリティ関連、特許など知財関連の知識や経験は、今後の事業にとって重要かつ今の法務ユニットに不足している点だと思うので強化していきたいですね。

経理ユニットについて

松野さん(コーポレートグループ マネージャー 兼 経理ユニット チーフ)

─続いて経理の松野さんにお話しを伺います!まずは、経理ユニットの人員構成と業務内容を教えてください。

松野:経理ユニットは、私を含めた5名の社員と2名の派遣スタッフで構成されています。担当業務は、主に以下の内容です。

● 日次経理業務(伝票起票、債券債務管理、支払など)
● 年次/四半期/月次決算業務
● 連結決算/開示資料作成(IFRS適用)
● 監査法人対応 など

─経理ユニットの今期の注力ポイントはどんなところですか?

松野:大きく分けて3つあります。
まず、社員数の増加にあわせてオペレーションを最適化していくこと。2021年から2022年の1年間で社員数が約200名ほど増加しており、1年前と同じやり方で対応していくには限界があると感じています。組織の成長に対応した仕組みの構築は急務です。また一般的に、人が増えると対応漏れやルールの周知不足による申請の誤りなどが起きやすくなるので、仕組み作りと同時に社内のマインドセットを形成することも必要だと考えています。

次に、財務報告プロセスの精度を高めること。
監査等委員会設置会社に移行したこともあってSmartHRは監査法人の会計監査を受けていますが、昨年の監査では業務改善に繋げるべき複数の指摘をいただきました。これまで各人が自律駆動で進めてきた良さがある一方で属人的なプロセスも存在してしまっているため、今までのプロセスをより仕組み化する必要があると感じています。

最後に、ユニットメンバー個々人の役割も多様化しているので、経理ユニット内やユニット間の連携を強化していくことも重要ですね。

─たしかに経理ユニットの方々も他部署との連携が多いですよね。

松野:そうですね。小嶋さんの話にもありましたが、SmartHRでは新規事業の立ち上げや新しいグループ会社の設立に立ち会う機会も多いので、他部署との連携が頻繁に発生します。転職するよりSmartHRにいる方が、新しい経験を積むチャンスも圧倒的に多いと思います。
その分、これまでと同じやり方では通用しないケースも多いので、潜在的なリスクを深掘りしたり、既存のルールを疑って新しいルールを作りにいったりという動きも求められます。「色々なことが起きているところで働きたい!」という方には、ピッタリだと思います。

コーポレートOpsユニットについて

時田さん(コーポレートグループ コーポレートOpsユニット チーフ 兼 内部監査グループ)

─最後に時田さんにお話を伺います。「コーポレートOps」は聞き馴染みがない方が多いかもしれません。ユニットの役割を教えてください!

時田:全社に関わるプロジェクトやコーポレートグループのプロジェクト推進を担っているユニットと思っていただければと思います!
会社の新しい機能を立ち上げる時は、専属の人がいない状態でスタートすることがほとんどなので、関係部署と連携しながら幅広くサポートを行っています。以下のような、内部統制やガバナンスの向上につながる業務やプロジェクトの事務局・サポートが主な役割です。

● 監査法人対応
● 内部監査立ち上げ
● J-SOX導入
● リスク管理委員会立ち上げ・運営
● 監査等委員会立ち上げ・事務局
● 決算業務サポート など

─ユニットができた背景や、役割の変化についても伺いたいです。

時田:コーポレートOpsユニットは、2021年1月に当時3名体制で立ち上げた組織です。SmartHRが急成長する中で、「組織の成長にあった管理体制を構築しつつ、業務を行う上でのUXの良さを同時に実現する必要がある」と考え、ユニットを組成しました。会社が大きくなるにつれて、申請フローやルールは増えたり複雑化したりしがちですが、組織運営のスピードを落とさないためにUXの良さは常にセットであるべきです。
バックオフィスの採用が進んで組織を再構築したり、業務整理・整備を進める中で現在は1人ユニットになりましたが、ユニットの役割はブレていないですね。法規制対応のサポート・ドキュメント管理・稟議フローの改善といった短期目線のミッションから、監査に耐えうる管理体制の構築といった長期目線のミッションに力をより注げるようになったのは、進化した点と言えるかもしれません。

─時田さんとは、内部監査の採用で関わる機会も多かったですね!

時田:そうですね。2021年は特に内部監査の立ち上げと採用にも注力していました。2022年3月にようやく内部監査グループを作ることができ、現在は私も兼務しています。2021年中に、業務フローの可視化と不足しているものの整備が一通り完了したので、今期はそのブラッシュアップに取り組んでいきます。ちなみに、採用活動は引き続き行っていますよ!

─もちろん承知してます!せっかくなので、内部監査グループの特徴や体制についても教えていただけますか?

時田:SmartHRの内部監査は、代表取締役の直下ではなく、監査等委員会の直下組織である点が特徴です。代表取締役から独立した組織から監査を行うことで、より強力な牽制を効かせやすい体制になっています。現在は、監査等委員の内藤さんと連携しながら、私を含む兼務社員2名、業務委託1名の3名体制です。立ち上がったばかりのグループかつ、組織・事業ともに急拡大中なので他にない経験ができるタイミングだと思います。

個人のキャリアについて(入社の経緯など)

─皆さんのキャリアについても聞かせてください。SmartHRへの入社のきっかけは?

小嶋:私は、創業者の2人や初期メンバーと創業前から知人だったんです。ただ創業時からSmartHRにいた訳ではなく、いくつかの法律事務所で経験を積みつつ途中からスタートアップの資金調達などを専門に扱うようになっていった中で、ある時SmartHRと再会して。当時転職は考えていなかったのですが、アドバイザーではなく自らスタートアップの中の人として資金調達や法務業務をやってみたいという気持ちが湧いてきたのと、昔の仲間とこうして再会したのも何かの縁かもしれないと思って、転職を決めました。

松野:私は、転職活動中に複数のエージェントから「今のあなたにはSmartHRがオススメです!」と紹介されて(笑)。ちょうどシリーズCの資金調達が発表された頃で、勢いを感じたこともあり面接に応募しました。事業と一緒に働く人の2つの観点でしっくり来たこと、コミュニケーションを重視していてそれが仕事のやりやすさ・スピード感につながっていると感じたことなどが入社の決め手でした。

時田:私自身は結構変わった経歴なのですが。SmartHRへの入社のきっかけは、2018年に開催されたセミナーにCFOの玉木さんと登壇したことです。その時の登壇メンバーでお食事をさせていただく機会が何回かあり、玉木さんに事業の相談をさせていただくようになったんです。数年後に別のイベントで改めてお話しをする機会があり応募を決めました。過去の経験を活かして新しい挑戦ができると思い、SmartHRに入社しました。

インタビュー前編・後編に登場するメンバー全員で1枚

─最後に、ぜひメッセージをお願いします!

小嶋:自分は入社当時ここまでイメージできていませんでしたが、SmartHRはこの数年で「社会のインフラ」を目指す会社になり、人生を賭けるに値する貴重な組織だと思っています。少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ覗いてみてほしいです。

松野:社員の数が多くなるに連れて、多様なバックグラウンドを持った人・より専門性の高い人が増え、これだけ多士済々なメンバーが集まっているのは客観的に見てもすごいことだと思います。日々新しいことや挑戦の連続なので、安定志向というよりは、挑戦を続けたい人に来ていただきたいですね。

時田:SmartHRは会社としてガバナンスを重視しているので、特にバックオフィス組織ではその点もやりがいに繋がると思います。内部監査や内部統制が正しく機能しないと、新しいプロダクトを生み出すことやそのスピードを担保することも難しくなるので、果たす役割は大きいです。新規事業やグループ会社も含めてどう統制を効かせていくか、それを一緒に推進いただける方とぜひ働きたいです!

We Are Hiring! & 後編も公開しました!

最後までお読みいただきありがとうございました!SmartHRのバックオフィスについて詳しい話を聞いてみたい・応募したいという方は、下記URLよりぜひご連絡ください。
後日公開しました【後編】も置いておきます!