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天城先生に思いを馳せる。

(※この記事は、ドラマ『ブラックペアン シーズン2』のネタバレを含みます。)

嵐が2024年9月15日に結成25周年を迎え、6つの企画が発表された。

そのうちのひとつが、「MY BEST ARASHI」。
我々ファン自身が自由なテーマを決めて、嵐の楽曲全423曲の中からベスト5を決める、というもの。

今回この記事で語りたいのは、私が実際に考えたベスト5。


それは『天城先生に思いを馳せる曲 BEST5』だ。




ランキングの理由


7月クールで3か月に渡って放送されたTBSテレビ日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」。
前作から本当に大好きな作品で、シーズン2も毎週とても楽しみにしていた。
そしてまさに9月15日、最終回を迎えた。

その結末は、なんとなくわかってはいたけれど、どうしても受け入れ難いものだった。
それは、今作の主人公・天城雪彦の死。
最終回から一週間以上が経った今でも皆がSNSで、ブラックペアンのこと、天城先生、渡海先生たちのことを呟いている。
私もその一人。
それだけ、我々視聴者にとって彼の存在は大きかった。

嵐の曲を聴いていると、その歌詞を天城先生に重ねてしまうことが増えた。
そこで、彼に思いを馳せるならどの曲だろう、と思ったのだ。


ランキング結果


今回5曲選ぶにあたって意識したことがある。
それは、ドラマや映画の主題歌になっていない、ということ。
主題歌に使われた曲となってしまうと、どうしてもその作品が過ってしまうと思ったからだ。
今回は純粋に天城先生に思いを馳せたいので。

そして、あくまでも個人的な意見だということを念頭に置いてほしい。

以下がランキングの結果。

1位 ギフト
2位 忘れられない
3位 season
4位 over
5位 Snowflake


では、5位から順に、選んだ理由を説明していこう。


5位 Snowflake

まず、かなり安直ではあるが、彼の名前にも使われている『雪』が印象的な曲だから。
でもドラマ内で冬の描写はないため、正直この曲は迷った。
それに、別れた恋人に向けての楽曲だと思うので、亡き人を、というのとはまた違う。

でもやはり、離れた人を思う、という点では通ずるものがある気がしたためランクイン。

なにより、最後のサビ『いつかは消えゆく運命』は、彼の台詞にもあった"いずれ僕も死ぬ"にリンクするものがあるし、『君を忘れない』は、彼の好きな桜のフランス語での花言葉、"私を忘れないで"に対するアンサーになると思った。

『もう一度会いたい』ね。


4位 over

この曲はかなりニュアンス的なところがあるかな。(そんなこと言ったら全部そうなのかもしれないけど。)

新病院を"人々が歌を聴きに集まるような病院にしたい"という、医者としての『想い』であったり、"弟やジュノと桜を一緒に見たかった"という、ひとりの人間としての『願い』であったり。
彼が託したかったことや、叶えられなかったこと。
それが、サビやCメロに出てくる『叶えたい想い』『消えぬ想い』『譲れない願い』というフレーズに重ねて聴くことができるんじゃないかなと。


3位 season

絶対に入れたかった春の歌。
天城先生の好きな桜を彷彿とさせる楽曲のひとつ。

遠く離れていても心は繋がってるんだって、天城先生が言ってるみたいに思える。

『思い出を~』の部分、まさに天城先生との思い出を抱きしめながら、渡海先生や世良くんたちは歩いていくんだと。

特に2番の歌詞が天城先生を思う世良くんの気持ちみたいに感じられてグッとくる。


2位 忘れられない

5位でも書きました、フランス語での桜の花言葉、"私を忘れないで"。
これに対して曲名で答えていくスタイルですね。

忘れる、忘れない、じゃなくて、『忘れられない』んですよ。我々は。

これも「Snowflake」みたいに、恋人に対して、という感じの曲ですけど、まあ正直、雪彦は我々の恋人みたいなものなのでね。


1位 ギフト

このタイトルは、天城先生に贈る"ギフト"だけではなく、天城先生が我々にくれた"ギフト"とも捉えられるし、神が天城先生に与えた"ギフト"とも捉えられる。
でも、"神様からの贈り物"とされる左内胸動脈が彼には無い、ということも思い出してしまう曲名。

『ふと見つめた~』という部分は、花房さんが最後に見た、天城先生の寂しそうな背中を思わせる。

『あなたは痛みや悲しみを~』なんて、自身の病気を隠す天城先生そのもの。

1サビ・ラスサビの、いつか誰かを守るときに思い出す『あなたの手』は、数多くの命を救った『手』。

2サビは、「season」の2番みたいに、世良くんの思いのように聴こえる。

最終回視聴後、なんとなくこの曲を聴いた時に自然と天城先生の顔が過って涙が止まらなかった。
なので私の中では堂々たる1位。


番外編

惜しくもランクインしなかった曲を順不同でご紹介。

➀maboroshi

もうこれは本当にね。うーん。
めちゃくちゃランクインさせたかった。
でもちょっと重すぎると思って。
いや、本来これくらいには重いんですけどね。
『もう二度と会えないの?』って歌詞とか、そのまま天城先生に言いたいじゃない?

②花

この曲は、なんていうか、こう…優しくて、でもどこか切なくて、天城先生みたいな曲だと思う。
ほぼランクインしてるようなもんだけど、私の中ではあの5曲が強すぎた。

③キミの夢を見ていた

ずっとその曲の歌詞を見ながらこの記事を書いてるんですけど、改めてちゃんと見たら、これめちゃくちゃ泣きそう。
これはランクインさせても良かったかあ…。
天城先生はいつもどこかで孤独を感じてたと思って。
この曲は、そんな天城先生を抱きしめたくなる、ひとりじゃないって伝えたくなる曲。
これは…かなりきついなあ…

④声

とにかく辛い曲だなとは前々から思ってて。
これもまた恋人との別れを歌ったものだけど、"君だけをずっと守りたかった"っていうところに、天城先生の周りの人々の思いが重なる気がした。
『君には君の〜』のフレーズは、天才である天城先生の孤独さを感じるようで苦しくなる。

⑤Be with you

2番Aメロ。まさに、といった感じ。
天城先生に悲しみや痛みを、ひとりで抱えないでほしかったなあ。
サビの最後のフレーズ『いつも君とともに』には、"渡海先生の心臓には天城先生の左内胸動脈がある。だから渡海先生はいつも天城先生とともに生きている"、と思える歌詞。



この5曲でもうひとつ同じランキング作ります。
それがいい。
つくりました。



でもなんか「Flashback」とか「君への想い」とか「三日月」も良いね。


こんな調子で拾いきれていない曲もまだまだあると思うので、皆様の『天城先生へ思いを馳せる曲 BEST5』もありましたら、是非ランキング作って教えてください。
なんせ423曲もあるんですから。


Hommage à Yukihiko Amagi

ドラマの世界の人間なのに、こんなにも愛おしく、苦しいものかと。
シーズン2の主人公が渡海征司郎でないことを、はじめこそ受け入れられなかったが、回を重ねれば重ねるほど、天城雪彦という人間を好きになっていった。
我々を散々振り回したくせに、あっという間にいなくなるなんて、本当に嵐のような人だ。
スリジエハートセンターの建設予定地に桜を植樹した時の、「やだなぁ…」という一言がどれだけ尾を引いてると思っているの。

天城先生が東城大を去ってから亡くなるまでの1年間、彼は少しでも幸せに暮らせただろうか。
美味しいカヌレを食べられただろうか。
一度くらいは大好きな弟と顔を合わせることができただろうか。

向こうで、司先生とお母様、そして一郎先生と春江さんに会えているだろうか。

天城先生の好きな桜が咲き誇る春、
天城先生に出会った夏、
天城先生を喪った秋、
天城先生のような白い雪が降り積もる冬。

きっとどの季節が来ても思い出す。

こんなにも我々の心から離れないなんて、どういうつもりなの。
忘れるなんて絶対できないよ、天城先生。




余談

生粋の櫻井翔ファンが、二宮和也に揺らいでいる。
一応10年間、嵐では櫻井翔一筋でやってきた人間が。

6年越しのブラペに、私の渡海征司郎への愛が爆発したところまでは全然よかった。
ところがどっこい。
シーズン2が始まったと思えばとんでもない演技力で一人二役を熟し、天城雪彦をものにした二宮和也に、かなり魅せられている。
まんまとやられた。悔しい。
あれまじでひとりで演じてる?
本当のところ、二宮和也って双子いるんじゃないの?ねえ?
そりゃ皆の心に天城雪彦が残るわけだよ。

勿論、彼だけじゃなく、作品自体も。


ブラックペアンチームの再再集結、いつまでもお待ちしております。
素敵な作品をありがとうございました。



最後に。
嵐結成25周年おめでとうございます。
どうか、嵐の5人がいつまでも幸せでありますように。


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