”スポーツメディカル整体院”小山さんに聞く、スポーツ現場での働き方とは。
こんにちは。
”フリーランス”の働き方についての記事を作成しています、飯島です!
この記事では、ゆうとさんがTwitterのコミュニティ機能で展開している、「フリーランスセラピストサロン」に参加している方々との対談を通して、スポーツや医療の現場で働いている方々に向けて”フリーランス”という選択肢について発信していくものとなっています。
今回対談させて頂いた方は、”スポーツメディカル整体院”の小山さんです。
小山さんは、理学療法士・鍼灸師・ATの資格を持ち、自分の院の仕事と同時に、スポーツ現場に出向いてトレーナーとして活動されています。
また、「オステオパシー」を学びにアメリカにわたり、その経験を活かしセミナーを開催されたり、現在はzoomを用いてオンラインでのセミナーもされていたりなど、多岐にわたる活動をされています。
今回の対談では、小山さんのこれまでをお聞きしながら、実際のスポーツ現場での働き方や、これからの小山さんの働き方の展開などもお聞きすることが出来ました。
この場を借りて、小山さんお忙しいところとても貴重な機会を設けてくださりありがとうございました。
1時間ほどお話をお聞きしたことをまとめていきたいと思いますので、アーカイブを聞きながら、今回のnoteをサクッと見ていただければなと思います。
👇Twitterのスペースの方で対談させて頂きました。アーカイブはこちらからアクセスできます👇
小山さんのこれまで
小山さんは、中学生、高校生から「スポーツ現場に関わるトレーナーになりたい!」という志があったそうで、高校卒業後は理学療法士の道を進まれます。
そこでは、運動生理学などの勉強を熱心に学ばれたそうです。
その後、日本のスポーツチームのトレーナーには、鍼灸師の資格を持っている人が多いと気づいた小山さんは、理学療法士の資格取得後に病院に非常勤として働きながら鍼灸専門学校に入学されます。
鍼灸学校在学中に、オリックスの元トレーナーでオステオパシーを行っている方とお会いする機会があり、そこで「オステオパシー」に対して興味を持たれました。
実際、在学中にアメリカのオステオパシーの研修に参加されるなど精力的に活動されたそうです。
鍼灸学校卒業後、鍼灸整骨院に就職をされた後、整形外科にご勤務されます。
整形外科での勤務が長くなるにつれ、臨床に出て患者さんと接するより、管理職としてのマネジメントの業務が増えてきて、将来の働き方について考えるようになりました。
「臨床での活動を増やしたい」「自分のやりたい施術ができる環境を作りたい」という思いから、
整形外科から独立して、”スポーツメディカル整体院”を開業されます。鍼灸師の資格を活かすべく、鍼灸院を附属して現在活動されています。
長年にわたって患者さんと心の触れ合う距離で治療やリハビリを行ってきた小山さんは、
「実際に患者さんのナマの声を聞くことができる臨床での活動が好きなんです。」
とおっしゃっていました。
スポーツ現場における働き
現在小山さんは、複数のスポーツ現場で活動されています。
1つは、某大学の男子アメリカンフットボール部。もう1つは、女子のタッチフットボールです。
まずスポーツ現場での活動は、主に選手のコンディションのマネジメントだそうです。
競技特性を考慮した怪我しない身体づくりのメニュー作成
あとは、アメリカンフットボールのような強度の高いコンタクトスポーツにおいては、脳震盪や頭部外傷の手当や病院の手配などの重要性がとても高いです。そのため、アクシデント後の速やかな対応をするために、事前に病院のリサーチなどのアクシデント後の緊急時対応プラン(EAP)作りなども行っているそうです。
また、大学のクラブなので、選手や学生トレーナーなども年々入れ替わります。新しく入ってきたメンバーに対しての身体のメンテナンスについてや学生トレーナーへのテーピングの指導などにも従事されているそうです。
また、選手が怪我をしてから復帰までのリハビリメニューを作成して提供することも活動の1つです。
病院の診察と、実際に現場で見てみた感覚をうまく調整し、プランを作成して管理していく。とても難しい仕事な気がしました。
小山さんが、スポーツ現場で働く上で大事にしていることについてお話されていました。
まず1つは、「全部自分で抱え込まないこと」
スポーツ現場では、マネジメントが大事ですが、全ての業務を1人でこなすことは難しいです。
そのため、全てのカラダのメンテナンスを受け持つのではなく、選手自身にセルフケアの意識を説いたり、学生トレーナーに仕事を分配することで、うまく現場を回しているそうです。
もう1つ大事にしていることは、「コントロールできるところをなるべく多く見つけてそこに介入していくこと」
現在、高校年代のスポーツ現場でも、データを用いた管理アイテムが出回っています。
選手のトレーニングの質を数字化してデータを取り、より合理的なトレーニング効果を出そうというのが狙いです。
ですが、やはりどんなにデータをとっても「怪我を防げない」こともあります。
スポーツをしていたらどこかしらに痛みを抱えたり身体の不調がでてくるのはあたりまえです。
それらをどう管理して、選手のコンディションを保つのか。これは数値では見えない部分もたくさんあります。
そのようなことを踏まえつつ小山さんは毎回スポーツ現場で活動されているそうです。
スポーツ現場だけでの仕事も大変そうですが、自分の院とスポーツ現場をどのように両立されているのかを聞いてみました。
まず、午前中は自身の整体院での業務をこなし、活動が始まる夕方ごろに現場へ合流。トレーニングからずっとついているそうです。
僕自身、高校時代はサッカーの強豪校にいたので、日々のトレーニングからトレーナーがついてくれる安心感はとてつもないものだと認識しています。
アクシデントがあったら合流するのではなく、常にいてくれるというのは選手からしたらとても安心できます。
この活動を1週間、休みを調整しながらフレキシブルにされているそうです。
自分の院があることによって、働き方も縛られず柔軟に出来そうですね。
これからの働き方。
自身の整体院、スポーツ現場、それだけでなく、オンラインセミナーや徒手療法セミナーなどの活動もされている小山さん。
これからどのように働き方を展開されていきたいと思っているのか、お聞きしました。
小山さんも現在進行形で、今後の働き方について模索されているとおっしゃっていました。
理学療法士の話だと、現在国の政策でもあるように、「医療費・介護費の削減」があり、病院の閉院や合併などが起こっています。
従来であれば、卒後は病院勤務というのが一般的でしたが、現在は介護職やフリーランスなど、働き方がかなり変わってきています。
そんな先が予測しづらい中で、どのように展開しようか。小山さんは考えられているそうです。
ただ、小山さんのコアな考えは、
「臨床の場での仕事が好きだから、定年などもなく、自分が納得できるまでやりたい」というもの。
実際、ご自身の院も運営されているので、これからどんな活動をされていくのか、非常に楽しみだなと個人的に感じました。
対談の感想
ということで、今回は小山さんにお話をお伺いさせて頂きました。
僕の通っている専門学校の卒業生もスポーツ現場でトレーナーとして働かれている人が多いので、今回とても勉強になったなと思いました。
自分の興味にまっすぐに向き合い、アメリカまで行ってしまうバイタリティーは凄いと思いましたし、その後ご自身の整体院とスポーツ現場との両立、今後の展望などをお聞きして、とても応援したくなりました。
この記事では、現役鍼灸学生の飯島が様々な働き方をされている方々との対談を通して語られたことをご紹介させていただいております。
これからも活動していきたいと思っているので、これからもチェックしていただけると幸いです。
今回の記事を通して、”フリーランス”について興味を持たれた方はぜひ「フリーランスセラピストマガジン」
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