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Rehabilitation

1月の4週目に入り自分の中の堤防が決壊する予感がした。

僕は1年に2回、大きな心の波が起こる。
谷底の時は1週間~2週間ほどはあらゆる欲が鈍くなる。
20歳の時に経験してから定期的に観測されるこの波とはうまく付き合っていく以外に方法はない。

去年の11月から僕は伊豆で仕事をするため移住した。
メディアの仕事だ。
加えて僕の性格とできることとが相俟って、1日中様々なプロジェクトを平行して進めてる。
お願いされることも増えてきた。
自分の今までがだんだんと形になっていくことが楽しい。
それに自分が初めてチャレンジすることも多く、楽しい。
だがこの楽しいというガソリンもいつか枯渇していく。
そうなったときが危ない。

そう思いながら1月の3週目まで生きてた。
4週目に入りその不安が少しずつリアリティを持ち出してきた。

この波を避けることはできないが、ガス抜きとして自分の思っていることをちゃんと表現するという活動を挟むことによって一気に落ちることを防げるというのをこの数年間でつかんできた。
だから、最近はstandfmという媒体にて毎晩寝る前に自分の考えているテーマについてダラダラとしゃべっている。
その喋りを睡眠剤として毎晩やり過ごしてる。
誰かに聞いてもらうためではなく、自分のためにSNSを使うっていうのはなんと気楽なんだろうか。

今までは日記を書いていたんだけど、ペンを持つのが億劫になってしまうことがあるのでやめた。
喋りなら簡単だし、自分が話している途中にふわふわしているなと思ってもなんとかして落としどころをつけなくてはいけないのでstandfmさんには大変助けられている。

この波だが、決して仕事先でストレスが溜まりまくっているというわけではない。
むしろ今やっている仕事に対してはポジティブに向き合えている。
仕事先での出会いなどもとてもポジティブなものだ。
ただ、生活リズムにまだ順応できてないが故のタイミングであるというだけだ。

僕はガス抜きがとんでもなく下手である。
誰かに頼ることはしないし、そもそもできない。
そして自分の中で新しい出会いを求めて街を彷徨うなんてこともしないし、できない。
音楽や本もこういう波が激しいときは楽しめないし、惰性で浴びているだけになってしまい疲れてしまう。
そしてこういうときでも人前では露骨に表情や仕草に表さないというのを徹底してるから、それが返ってよりガス抜きしづらくなる。
とんでもなく大変な性分である。

とにかく。
もうしばらくは緩やかに落ちていくだろうから、一気に流れが速くならないようなことはしていこうと思う。
こういう時はとにかくやり過ごすことが大事だ。
とにかく生き延びることが大事だ。
そのあとははっきりと街の色彩を楽しめるようになっているから。
それまでただただやり過ごすのが大事なんだ。


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