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父に抱かれた60年前の自分

寒い寒い秋田の冬
1962年12月私は生まれました。
仲良い二人の間に

望まれて生まれてきたのでしょう
幸せの極致

父は自衛官
幕僚長を目指す意欲高い青年

私たち3人の息子を育て上げたい、階級を上げたい
全ての命令に迷わず従うそんな自衛官だったそうです

事故の時もあえて参加しなくてもよかった

命令というよりお願い的な任務だった

でもそういう時に上官の願いを聞く
それが自衛官としてサラリーマンとして人間として

大切なことと考えていたのやもしれません

少なくとも一瞬一瞬誠実に懸命に生きていたことが窺われます

そのためか3年後に事故で亡くなってしまう
起きたことが最善とはいえ
母はさぞかし苦しかったことだと思います

そして今長男である私が60歳を迎えた、これは母にとって誇りなのでしょう

元気なうちに会いに行きます。できるだけ会おうね
お袋様!

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