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MDXを元にアレンジしたMIDIデータをDAWで作った時のあれこれ(2)

FL Studioへの取り込み

前回の記事はこちら。読まれてない方は、まずはこちらからご覧ください。

音源の割り当て

前回で、DAWへの取り込みまでを説明しました。上に貼った画像のようにChannel RackにMDXのそれぞれのトラックが張り付いていると思います。上は、完成した状態なので、最初は、Playlistのほうにはなにもないと思います。まずは、それぞれのChannelに音源モジュールを割り当てていきましょう。参照するために、トラックごとに生成したWAVファイルをPlaylistに張り付けるのも手だと思います。テンポは微妙にずれているかもしれませんが、リファレンスだと思えば、許容範囲だと思います。
今回作成してみたArsysソフトウェアのナイトアームズのゲームロード中に流れる音楽、kna08.mdx  (Morning Post)だと各トラックは次の様になっていました。

  • Aトラック:メインメロディ。前半(Aメロ)と後半(Bメロ)で音色が変わる。BメロはLFOがかかっている。

  • Bトラック:ベース

  • Cトラック:バッキングコードその1

  • Dトラック:バッキングコードその2

  • Eトラック:バッキングコードその3 これらは全て同じ音色だが、Aメロの間は、4拍目だけ音色が変えてあって、チャイムが鳴っている

  • Fトラック:前半スレイベル、後半Bメロの対旋律

  • Gトラック:ドラム

  • Hトラック:Aトラックのディレイ。まったくAトラックと同一で、1/4拍くらい遅く鳴り始めている。最後ははみ出ているが、MDXの特性上ループがかかり最後の飛び出し分は、切り捨てられてる。DAW上でははみ出て表示された

このような構成だったので、音色が切り替わっている部分は、別なチャンネルに分解します。MMLだと音色を@命令でトラック中、自由に切り替えられますがDAWは、そういう作りになっていないためです。まずは、違和感がもっとも少ないVOPMモジュールを使ってみることにしました。音色はkna08.mdxをmdx2opmに食わせて生成したopmファイルをVOPMにImportすることで、同じ音色にしてみました。(ただし、パラメータがそのまま反映できていないような気がします)ここで、その後に活かせるポイントですが、FL Studioの場合、レイヤーというチャンネルが作れるので、まずはこれにしておくと便利です。後で複数のプラグインで再生したい場合に楽です。(音源決め打ちでいいなら不要)
一番厄介だったのは、ドラムトラックで、MDXの場合は、一つのトラックで、音色を切り替えていくことで、ハイハット(オープン、クローズ)、スネア、キック、タムを全て表現していましたが、これらをDAW上のドラムセットの音程にセットする必要がありました。

音色のバランス調整

ここは、まだ試行錯誤している段階なのですが、ハードウェア音源一台で全てをまかなう場合と比べてDAWの音源の場合は、それぞれの音色を複数のプラグインからピックアップして使うことが多い(一つの音源だけで鳴らすことも可能ではありますが。)ので、どうもとっちらかった印象の音楽になりがちです。

次回は、この調整に関して書いていこうと思います。

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