情報:自伝的移民文学としてのバンドデシネ作品 邦訳が出る 〜 リアド・サトゥフ 「未来のアラブ人」(花伝舎)

リアド・サトゥフ「未来のアラブ人」1巻の邦訳が刊行されるとのこと。花伝舎さんのnoteで初めて知った。これは読まねばならない。自伝的移民文学としてのバンドデシネ作品、また一つ邦訳が出る。

ひきあいに出されているマルジャン・サトラピ「ペルセポリス」は既に読んでいる。イランの民主化革命時代をへてバックラッシュの時代に入り、それを避けてフランスに亡命した著者の子ども時代から二十代くらいまでの自伝的作品である。

いわばイランの「ちびマル子ちゃん」とでもいうべき佳作。特に映画がよいので見て欲しい。

「未来のアラブ人」の著者はシリアからフランスに移ったようで、似たような経過を辿っているようだが、詳しくは読んでみたい。

それにしても吾妻ひでおや高橋留美子 作品の影響があるとは。今更ながら日本マンガの影響があるのが興味深い。「ペルセポリス」では主に西側ポップカルチャーの影響が描かれていたが、少しだけ映画「ゴジラ」がイランで上映されているシーンがあった。

(ついでに書いとくけど、「ラビの猫」邦訳出ないかなあ。映画化されているが、何年か前に横浜で1回だけ字幕付き上映があったっきり。英訳版の書籍とDVDは買ったのだけど、かなり面白かったので、もったいない)


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