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さるびあ丸の中で詠んだ歌

『神津島多幸湾』吉田恭大

神津島には船着場が二つある
当日の天候により何もないほうの港に船は着きたり

ポストもなかった。
島で出す手紙を船でしたためてそのまま持って帰った話

自販機はあった。アサヒの天然水一四〇円。
自販機があるからせめて自販機で缶コーヒーと水を購う

自販機は船内にもある。氷結二〇〇円。
準中型免許は船で酒を買うために取ったのではなかったが

「貨物の積み込みが終わり次第の出航となります。」
雀牌のごとくコンテナ並べられ旅客とともに積み替えられる

島での滞在時間約三〇分。
出航は蛍の光 見送りの子供たち、見送られる子供たち

(船中短歌合宿ネプリ「さるびあ丸の中で詠んだ歌」より加筆修正。)


新島。今度はここ行きたい。
帰りは高速船が欠航になるくらい波が強かった。
多幸湾、オフシーズンの海水浴場

🚢🚢🚢

船中短歌合宿で作った連作でした。
ご参加の皆様、ネプリ読んでくれた皆さま、ありがとうございました。
思えばこの1年で4回さるびあ丸に乗っている。

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