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【ナニWAA!セッション第18回】レポート

〇開催日時
2022年1月17日(月曜日)19:30~21:30
〇テーマ
Be Yourself ~私が織りなすWell-being~
〇登壇者
・前野 マドカさん(EVOL株式会社 代表取締役CEO)
〇モデレーター
・山口 真寿美さん(ナニWAA!リーダー アフラックに勤務しながら社外コミュニティーで活躍中!)

皆さま、こんにちは(^^♪

 2022年1月に開催されました、ナニWAA!セッション。
 第18回のテーマは「Be Yourself ~私が織りなすWell-being~」でした。
幸福学の第一人者であり、ご主人でもある慶応大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授・前野隆司さんと共に、“幸せ”を広める活動や事業展開を行っている、前野マドカさんをゲストにお招きしました。
 Well-beingとの出会い、幸せの研究を始めたきっかけ、PTAを含む大人と子供の関わりなど、今を生き、自分も相手も信じ、自分も相手も許し、自分も相手も愛する…、愛と笑顔にあふれたセッションとなりました。

【前野マドカさんの自己紹介ストーリー】

noteマドカさん2

 現在、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究所研究員。EVOL株式会社CEO。“EVOL”は“LOVE”を反対から読み、「愛のある幸せの世界をバックキャスティングして今できることをする」という思いが込められています。前出のご主人の前野隆司さんと幸せの研究でわかったことをワークショップや書籍などを通してみんなに広げる活動を行っていらっしゃいます。
 子供を授かったことから、とことん子育てをすることを選択し、仕事を辞め、どっぷり専業主婦に。ご主人の転勤でアメリカへ渡った際、第一のターニングポイントが訪れます。子供の砂場で集った現地のママ友に「私の夢は子供を立派に育てること」と伝えると、ママ友から「マドカは自分の人生を歩んでいない」と。その言葉にハンマーで殴られたほどのショックを受けたそうです。
 日本に帰国後、親が親自身の夢を持ち自分の人生を生きる背中を見せることは子供にとっていいことであり、自分にとってもいいことだと気づき、横浜で「子育てのビジョンを考える会」を起ち上げられました。そしてPTAにも自ら立候補し、8年に及ぶPTA時代に突入します。この時に、人を動かすこと、やりたい人やりたくない人などいろんな考えを持つ多様な人々を同じ方向を向くように同じ目的で有意義に過ごす大変さ経験し、最後は笑い声が響く最幸のPTAを作り上げ、充実した時間を過ごされました。
 自分で主体的に何かに関わり、自分事として人生に関わって生きることは幸せなことなんだとPTA活動で気づかれたそうです。このPTA時代に幸せの4因子(「やってみよう」「ありがとう」「なんとかなる」「ありのまま」)がわかり、これをPTA活動で運用して手応えを感じたそうです。この手応えをお母さんたちや子供やいろんな状況下にある女性に伝えようと思い立ち、ご主人と一緒に幸せの研究を始められ、今年で8年が経つそうです。
 転機が訪れたのは3年前に本を出版したこと。そこから講演依頼が舞い込み、個で動くようになったことで自分がどうWell-beingを日々取り入れているか、真剣に考えたのがこの時だそうです。現在は身体に4因子が刷り込まれていて、何が起こっても4因子で考え、全部前向きにとらえるようになられたとのことです。※3月には新刊を出版予定で絶賛執筆中です!
 企業や学校教育にも4因子を取り入れた、先生向けやPTAに向けたWell-beingプログラムも提供しているそうです。ご主人と一緒に「一般社団法人ウェルビーイングデザイン」でウェルビーイング大学(オンライン)やウェルビーイングダイアログカードを用いた問いかけ、などなど学ぶ場を提供しながら、ご自身の幸せを育み中です!
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 “PTA”のお話しにたくさん反応がありました。

山口「PTAを楽しんでらしたのがすごいですね。しかも8年も」

マドカさん「PTAに育てられたんですよね。組織としても役に立つと思います。まずはPTAとは楽しくて意味のあるものという意義づけをしました。そして、今、PTAで行っている活動がどういう風に役に立つか、活動に参加出来ない人の代わりに自分たちが役に立っているということを理解してもらいました。参加できない方が何かに参加できるように調整したり、外で働いてるお母さんとPTAで頑張ってるお母さん双方の繋がりと感謝の橋渡しをしました」

山口「お互いを相互理解するには相当時間がかかりましたよね」

マドカさん「人はネガティブなところに目がいきがちなので、できてるところ、いいところ、既にあるものを感謝したり褒めたり、率先して私がするようにして本部役員にも徹底的に言ってました。そして先生の悪口を子供の前で言わないように約束していただきました」

 先生のネガティブな噂はすぐに回るけれど、いい噂はなかなか広まらなかったそうですね。マドカさんは率先して、他のお母さんから、子供が先生に指導してもらって喜んでいたこと、感謝していたことを聞きつけると直接先生に伝えたり、保護者会でお話しされたりしたそうです。ただ、ネガティブは蓋をしてもいつか爆発してしまうので、一旦ネガティブを受け止めて、そこからどうするかを考えるようにされていたとのこと。

 時代にマッチしたPTA活動を行っていくため、保守的な考えの学校側に新しい学校行事を提案する際、「全ての責任は私が取る!」とおしゃったマドカさん。そのマドカさんの心意気にPTAメンバーも「マドカさんに責任を取らせるわけにはいかない」と一致団結し、何事もなく無事に学校行事を終えることができたそうです。「“あなたを信じる”と言った自分を信じる」。失敗しても自分のせい、自分が選んだのだから、納得がいく。そして失敗した自分も許す。このことを大事にされていたそうです。

 話はアメリカ在住時の砂場での自分軸の確立や北欧での人生観を描く塗り絵などに移り、ご近所の方の突然の死について触れられ、朝起きて1日を迎え、今日を生きる感謝につながります。「ふとした一瞬立ち止まり、感謝する」そうするだけで優しい気持ちになるとおしゃっていました。
※ちなみに、女性の方は朝晩の化粧水を、自分をいたわり、感謝しながら丁寧に顔にタッチするとお肌の調子がよくなるんですって(^^♪

 日本人は物事をネガティブに受け取りやすく、ないもの、不足しているもの、出来ていないものに意識がいきがちなので、あえて多めにポジティブを意識することでちょうどバランスがとれることも伺いました。ポジティブ:ネガティブは3:1がちょうどいいそうです。

山口「子育てしていく中で、大切にしないといけないことってありますか?大人と子供で区別がありますか?」

マドカさん「人間関係で、大人も子供も、まずは共感すること。受け止めること。「そう思ったんだね」の一言が大事です。ミラーリング(相手の言ったことをそのまま返すこと)するだけでも心が落ち着きます。また、ストレスは万病のもと。嫌な人と向き合う時は自分の思考を変えるしかないんですよね。どんな小さなことでもいいので、そのひとのいいとこ探しをしてみてください」

「裏表なく人に接する秘訣は何ですか?」という参加者からの質問に対しては・・・
マドカさん「人は生まれた時に純真無垢。でも、生まれ育った環境が悪かった場合、厳しい口調や態度に出てしまう人もいます。でも私の幸せの講座に来ているということは希望も持っている。その人自身ではなく、環境がその人をそうさせてしまったんだ、とその人のいいところを探すようにします。そうは言っても悶々としてしまう時はどうして悶々としてるんだろう…と頭の中で箇条書きにして考えているうちに落ち着いてきます」

 なるほどー!とは思っても苦手な人のいいところを探すのはなかなか難しいですよね。これだけでもかなり難易度が高いコミュニケーション術ですが、もっとすごい技をお話しくださいました。

 バシッとすごく強い球(相手からのカチン!とくる言葉)を投げられたら、その球を受け止めた自分をスポンジ(!?)にしてその球を受け入れ、一旦、置いてみる。その球は置いたことで落ち着いているので、自分が相手に投げる時はスポンジのようにポーンと投げられる…というイメージをするといいそうです。イメトレをすると慣れるとお話しされていましたが、これはこれで超高等テクニックですね…。

「人は老若男女全部一緒。子供でも大人でも誰が偉いとかはなく、冠がなくてもその人が人間的に魅力的かどうかが一番大事。人は肩書が無くても 私は私、あなたはあなた、みんな同じで一緒。肩書に頼らず。「私はこういう人です!」という魅力的な人になりたいです」と軽やかな笑顔でお話しされるマドカさんは、もうすでにそのまんま、素敵で魅力的な人だなあ、と温かい気持ちになりました。

自分を信じる

         自分を信じて、相手を信じる
         自分を許して、相手を許す
         自分を愛して、相手を愛する

 この言葉を心に刻んで、まずは自分をスポンジにするイメトレから始めてみようと思いました。

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