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学生じゃないけど #HOPEDay 書く

12/22(日)、「HOPE Day」というイベントに参加した。

参加したと言っても運営側の人間なので「note書くならイベントレポート手伝えよ!」と言われそうだが、学生のみんなと同じく #HOPEDay で振り返りを書く社員が一人ぐらいいてもいいと思う。HOPEだと思う。

HOPE Dayは、NewsPicksの学生向けメディア「HOPE by NewsPicks」が学生500人を集めて行ったイベントである。

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詳しくはTwitterやInstagram、noteなどで #HOPEDay を追うと雰囲気がつかめると思うので興味ある方はぜひ。

華やかなゲストたちがトークセッションを繰り広げるメインステージと別で、2階にはラウンジエリアがあり、そこでは学生たちが「大企業を辞めた社会人」たちと交流できる企画が用意された。

この「大企業を辞めた社会人」のことを「卒業生」という意味の「アルムナイ」と呼んでいた。英語なんだね、知らなかった。

今回、このアルムナイ企画のモデレーターをやらせてもらったのだが、実は社内でこの企画が決まった時は、僕もアルムナイの一人として、学生たちと直接お話する役割だった。

現在32歳だが、NewsPicksは5社目。新卒入社は大企業のキヤノンだったからアルムナイの資格はある。その後はマスコミやスタートアップ、外資企業にも所属した。フリーターの時期なんかもある。自分の経験が今の若者にもし役立つなら、何だって伝えたかった。

アルムナイやりたかった。「どうも、アルムナイです」って言いたかった。

しかし、イベント当日はアルムナイが実に12人集まり、それをたくさんの学生が囲む。これは「場を回す役割」が必要だ。ということで、モデレーターをやることになった。

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↑みんな目の前のアルムナイに夢中。モデレーターいらなかったやん。

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↑アルムナイで呼んだ友人・畠山由嘉(CRAZY WEDDING)。楽しそう。

本当は学生と直接話したかったが、不完全燃焼で終わった。だからきっと、こうして文字を打っている。

つまり、この文章は自慰である。壮大な自慰行為だ。それでも読む覚悟ある人だけ、LET'S SWIPE UP!

何かをやめる時に実感する「HOPE」

ところで、なぜ「大企業を辞めた社会人」を集めたかというと、彼らは「HOPE」を語れる確率が高い。

「HOPE」ってなんだよな。

さっき、外資企業でも働いたとか小さなマウントをかましたが、僕は英語が超苦手なので日本語にする。どうやら「希望」という意味らしい。

さらに言葉の解説を見ると【こうなればよい・なってほしいと願うこと】とある。

「大企業を辞めた人」はつまり、退職や転職を経験している。僕は4度経験したが、やっぱり退職や転職ってのは一定のエネルギーがいる

そんなエネルギーを使ってまで辞める選択をした彼らは、自分の心の中の【こうなればよい・なってほしいと願うこと】に向き合った経験を持つはずだ。仮に、仕事が辛いから、合わないから辞めるといった俗に言う”逃げの転職”だとしても、その人は「逃げること」に希望を見出したんだと思う。

「逃げること」も「HOPE」に含まれるのだから、僕の中で「HOPE」の定義はめちゃくちゃ広い。

今回、イベント会場には「自分のHOPE」を自由に書いて貼れる壁があった。

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「世界を変えるサービスを作る」「社会課題を解決する」みたいなものは、まぁ「HOPE」だろう。でも、僕の中では「モテたい」も「一生遊んで暮らしたい」も「働いたら負けだと思ってる」も「HOPE」だと思っている

ただし、一つだけ条件を加えたい。

その「HOPE」は、自分に嘘偽りのなく、心から信じられるものか

「働いたら負けだと思ってる」人の中には、本当は仕事で活躍したい自分を騙すために言っている人がいそうだし、「世界を変えるサービスを作る」という人も、本当は起業家になって有名になりたいだけなのかもしれない。

自分の「HOPE」の本質に迫るためには、「なぜ?」を100回ぐらい繰り返していくのが有効だが、それはイマヌエル・カントの『純粋理性批判』から「生きる意味」を導いてくような、哲学チックな話になるので止めておく。

「HOPE」は変化するし、しないかもしれない

僕はまだ30年ちょっとしか生きていないけど、「人生、何が起こるかわからない」ことぐらいは、薄々気づき始めている。

やりたいことは、明日になったら変わるかもしれない。家庭や子どもを持てば、家族との時間が最優先になるかもしれない。重い病気になったら仕事なんて二の次になるかもしれない。年末ジャンボ宝くじ1等7億円が当選するかもしれない(HOPE Day前日の12月21日に販売終了)。

7億円あったら何するかな。そんなことを考えながら、僕も「自分のHOPE」を書いて、壁に貼ってみた。

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かなりカッコつけて書いている、認めるよ。早朝から会場の準備してアルムナイラウンジを2ターン回し終わった後だったんだ。許してくれ。

とにかくこれが、現時点での僕の「HOPE」である。

明日になったら「六本木ヒルズに住みたい!」に変わってるかもしれないし、「HOPE」自体を見失ってるかもしれない。でも、そうなったらまた探せばいい。

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これ書いた人、一緒に探そう。笑

HOPE Dayとはなんだったのか

#HOPEDay#HOPEbyNewsPicks で伝えたいことはなんなのだろう。

人ぞれぞれの解釈があっていいけれど、おそらく僕たちは、学生のみんなに豪華な登壇者や先輩社会人の話を聞いてほしいというだけでHOPE Dayを開催したわけじゃないし、「大企業=つまんない」とか「社会を変える若者になれ」とか、そういうことを言いたいわけじゃもちろんない。

ちょっと前にHOPE編集長の呉さんが、キャリアハック(CAREER HACK)取材を受けた中で言っていた。

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そう、就活がうまくいく手法なんて誰も話してなかった。ただただ、社会にポジティブに踏み出してほしいだけ。

僕は、HOPE Dayは自己分析の場所だったと思っている。

「自己分析」と言うと就活っぽくなってしまうけど、セッションに登壇したゲストの話も、みんなで囲んだアルムナイの話も、周りの学生の姿も、全て自分自身と向き合うための材料にして欲しい。憧れるのとは少し違う

自分自身と嘘偽りなく向き合った末の答えなら「HOPE」はなんでもいい。「起業する」でも「大企業に入る」でも「素敵なお嫁さん」でも、なんでもいい。

「HOPE」は、他の誰でもない、君自身のことだ。

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僕はアルムナイの運営のため、メインステージのセッションはほとんど聴けてないのだが、登壇者の一人・ユーグレナの永田暁彦さんがこんなことを言っていたらしい。

僕は起業家とかインフルエンサーだけが、こういうイベントに登壇して輝いているように見せるのが気にくわない。なんでもない人が幸せで、輝いている世の中にしたい

ダラダラと書いてきたが、要するに言いたいことは、永田さんの言葉の通りである。言ってくれてるんじゃん。もはやこのnote書かなくてよかったんじゃないか説。大切な人を大切にする時間に使えたじゃねーか。

永田さんやっぱりすげぇな、憧れるわ


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