【観戦記事】 第3回戦:栗原 秀太(埼玉/ワンナップ伊勢崎) vs. 木津 翔斗(青森/おもちゃのアオキ)
By Yohei Tomizawa
第3回戦では1敗ラインからの対戦をお送りしよう。
ミッドレンジ好きながらも、「ネクサスフェイト」を睨み「ラクドスアグロ」を選択した木津 翔斗。普段遊んでいるおもちゃのアオキはマジックに限らず様々なカードゲームを扱う店であり、是非宣伝をとのことなのでここに記させてもらう。
対するは『ミシックチャンピオンシップ・クリーブランド2019』で見事チェインを果たした栗原 秀太。群馬という未曽有の地を知る彼は、絞るのではなく受けの拾い「スゥルタイミッドレンジ」を選択している。
:ゲーム1
先手の栗原は《草むした墓/Overgrown Tomb》を置くと、木津は《ギトゥの溶岩走り/Ghitu Lavarunner》を召喚する。
その姿を見て「まじか」と言葉を短く切ると、《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》までのいたちごっこが開始される。
先ずは《マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker》。間髪入れずに《ショック/Shock》を打ち込み1点。続く2号機へは《魔術師の稲妻/Wizard's Lightning》をキャストし《ヴィーアシーノの紅蓮術師/Viashino Pyromancer》と《批判家刺殺/Skewer the Critics》で3ターン目にして栗原のライフは12。
その後も順調にクロック刻み、《舞台照らし/Light Up the Stage》によりダメ押しかと思われたが、残り6から栗原がねばる。
X=4の《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》でライフは8まで戻し盤面を止めると、《採取+最終/Find+Finality》で盤面を一掃。一転して巨大クロックの確保に成功する。
止まってしまった木津。その手札をのぞき込むと握られているのは《恐怖の劇場/Theater of Horrors》。場には《山/Mountain》のみ。
なんとか《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》を引き込んだころには、《ビビアン・リード/Vivien Reid》がプレイグラウンドへ現れていた。
残る5点が、あまりに遠くかった。
栗原 1-0 木津
:ゲーム2
先手となった木津は《ヴィーアシーノの紅蓮術師/Viashino Pyromancer》の2点でキックオフすると、行く手を阻むのは《野茂み歩き/Wildgrowth Walker》。
《ショック/Shock》をプレイヤーへキャストし、絢爛で《批判家刺殺/Skewer the Critics》。《ギトゥの溶岩走り/Ghitu Lavarunner》も続け、先ほどと同じく栗原のライフを8まで落とす。
しかし、ここからが遠い。
栗原は《煤の儀式/Ritual of Soot》で盤面をリセットすると、続くターンには《採取+最終/Find+Finality》でクリーチャーを回収。火力をケアして《野茂み歩き/Wildgrowth Walker》を召喚せずに手札に《マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker》とセットで抱えつつ、ターンを返す。
木津はここが勝負をそのエンドに《魔術師の稲妻/Wizard's Lightning》を打ち込み、《静電場/Electrostatic Field》を召喚する。それでもこのターンに削りきることは叶わなかったのだ。
《喪心/Cast Down》で恒久的なダメージソースを排除すると、先ほど回収したクリーチャーを順次召喚してライフは5へ。息切れしている木津へ《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》を突きつける。
木津も《舞台照らし/Light Up the Stage》により《稲妻の一撃/Lightning Strike》を得るが、1ターン遅い。残りを2として《ケルドの炎/The Flame of Keld》までも置くも、《ビビアン・リード/Vivien Reid》が英雄譚の進行を止めてしまう。
《ギトゥの溶岩走り/Ghitu Lavarunner》すらもケアして《野茂み歩き/Wildgrowth Walker》を立たせる栗原の正確無比なプレイに、木津はワンチャンスをものにするしかない。
しかし、2点の火力はトップにはなく、続くターンに現れた《翡翠光のレインジャー/Jadelight Ranger》を前に膝をついた。
栗原 2-0 木津