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【観戦記事】 第1回戦:難波 直也(Hareruya Hopes) vs. サイトウ ヤスシ(栃木)
By Yohei Tomizawa
昨年の2月に開催された『GUNMA CHAMPION SHIPS 2018 winter』の優勝者は難波 直也であった。
まだ、その時はプロツアーを経験したばかりの一介のグッドプレイヤーであり、PPTQ遠征を続けるグラインダーの難波 直也であった。そこから僅か1年。難波は一気にトーナメントを駆けあがる。
『グランプリ・千葉2018』、『日本選手権2018』で連続してトップ8入賞を果たし、『ワールド・マジック・カップ2018』でもチーム戦でトップ8。そう、ここまで僅か1年なのだ。
出発点となった群馬の地を、難波は再び訪れている。
難波と対峙するのは栃木のサイトウ ヤスシだ。大会への参加は多くないと語るものの、デッキを広げるプレイマットは『グランプリ・千葉2018』で販売されたマジック25周年記念のもの。そう、グランプリは経験済だ。
大事な初戦を白星で飾るのはどちらのプレイヤーか。
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:ゲーム1
《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》からスタートする難波に対し、サイトウは序盤から攻め立てる。《クメーナの語り部/Kumena's Speaker》から始めると《銀エラの達人/Silvergill Adept》で手札を減らさずに後続を続ける。
しかし難波が使用するのは環境屈指のミッドレンジデッキである『スゥルタイミッドレンジ』だ。こちらも《マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker》で手札を減らさずに盤面を構築していく。
そのまま小粒のクリーチャー達が相打ちを繰り返すと、いよいよスゥルタイの時間が訪れる。
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難波が5マナでキャストしたのは《破滅を囁くもの/Doom Whisperer》、そしてX=4での《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》!
サイトウも《オラーズカの暴君、クメーナ/Kumena, Tyrant of Orazca》で対抗するものの、如何せんマナが伸びない。
マナの数は戦力に直結する。本来展開力で上回るはずのマーフォークが、スゥルタイと同じく1体ずつの召喚となってしまっているのだ。
展開力で後れを取ったマーフォークに、未来は訪れなかった。
難波 1-0 サイトウ
:ゲーム2
苦笑しながらマリガンを宣言したサイトウは、再び手札をデッキへと戻すことになる。
5枚に減った手札は《マーフォークの霧縛り/Merfolk Mistbinder》と《オラーズカの暴君、クメーナ/Kumena, Tyrant of Orazca》を確約してくれたものの、それを難波は許さない。
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小粒なクリーチャーが相打ちを続け高マナ域のフィニッシャーへバトンを繋いだゲーム1とは一変、今回は軽量クロックとバックアップする除去呪文が乱れ飛ぶ。
《喪心/Cast Down》、《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》だ。
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サイトウが《オラーズカの暴君、クメーナ/Kumena, Tyrant of Orazca》を守るためにキャストした《潜水/Dive Down》すらも、更なる《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》によって上塗りされてしまう。
その間にも《野茂み歩き/Wildgrowth Walker》と《翡翠光のレインジャー/Jadelight Ranger》が淡々とクロックを刻んでおり、気が付けば二桁を割っている。
サイズで勝る《楽園党の議長、ゼガーナ/Zegana, Utopian Speaker》で止めようにも、《人質取り/Hostage Taker》がそれすらも許さない。
ダブルマリガンゆえマーフォークの強みである横に広げる戦略が取れず、相性差を覆して難波の勝利となった。
難波 2-0 サイトウ