路地裏のくじら

本屋さんにいます。本を読んだり街を歩いたり、季節を感じた心をとっておきたい保管庫

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最近の記事

いつか、いなくなってしまうなら書きとめていたい

小さな幸せと沈み込む瞬間が交互にやってきて、 波に揉まれてたどり着いたその先に何が待っているんだろう、意味はあるのだろうかと考えてた時期がある 最近薄々と感じてきたのは、 「その先」なんてなく、「今」が続いてくだけで、 意味なんてなく、「今」を感じた私の心が残るだけ だとすれば、 その先の未来のことを考えて不安な夜に沈んでしまうくらいなら、 今の目の前の景色を全力で感じて耳を傾けていたいな 楽しいことに身を任せようとしても、 例えばライブに行ってもガチャガチャを回して

    • ひんやりとした季節の始まり、鍋はじめ

      温度が下がると、過去の輪郭がはっきりしてきて、ちょっとしたことで昔の景色や匂いを思い出したりする。そこが秋と冬の良いところかもしれない。 寒い中で食べる鍋はそのシチュエーションが最高だ。 アツアツのお肉に日本酒も飲んじゃったりして、 ちょっと火照ってお店を出たら、さむっ!てなって身を縮ませるのもいい。 それでも話し足りなくて寒空の中公園のベンチで缶のコーンポタージュを買って、カイロ代わりにしながら澄んだ夜空を見ながらこの先のことを話すのもいいなあ。 だんだんお尻が冷えて

      • 仕事で辛くなったらおすすめの唐揚げ爆破

        昼休憩終わって、今日もう帰りますわって上司に言ったらどうなっちゃうんだろ、、 ここで私が、デスクをバッと離れて、フロアを駆け回ったらどうなるかな、、、? みたいな。そんなことばっかり頭をよぎる。 特に新卒の時は慣れないことばかりで日々憂鬱で、 出勤時に腹痛に耐えながら会社を見上げた時の、「もう逃げられない感」はハンパなかった。 今でも忘れられない。 困ったことに、 どんなに仕事に集中していても昼休憩ハッと我に返り、今ならまだ逃げれるんじゃないか?みたいな思考がよぎる

        • わたしの枕草子

          季節がすき、四季がすき 季節を感じると本当に心が満たされるな、、と思うわたしが個人的に書き溜めていた枕草子のような文章たち、 誰も見ることはないけれど、スマートフォンのメモ機能に押し込めておくのはかわいそうだから外の世界に出発させよう           夏 季節ごとにプレイリストを作っている。 夏に流したい曲と、冬に耳を澄ませたい曲は異なるからだ。 夏は、生命を連想させるようなたくさんの音が練りこまれている、あるいは涼しさを感じるような曲に傍にいてほしい。 と

          まくらといっしょにさみしさ溶かす

          夜、どうしようもなく心細くなって、 私はこの世界で本当に独りなんじゃないかと思ってしまって、 一体このさみしさはどこから流れ込んでくるものなんだろう、あるいはいつから心に居座ってるんだろう 生活の中のさみしさに気づくとき、 そのかたまりを撫でてあげれられる時と 振り払っちゃいたいと思う時があって 誰かと会ったり話を聞いてもらったり、 頭や心を撫でてもらったりしたらすっと溶けていくのだろうか これは私の形をしたもう1人私自身なのかもしれない。そしたら私がそいつの頭を撫で

          まくらといっしょにさみしさ溶かす

          「夜明けのすべて」を見て、心のやらかいところで泣いた話

          映画の感想というよりただの日記です🙇‍♂️ 若干のネタバレを含みます。 予想通り色んな余韻を引きずりながら映画館を後にしました。 この映画を見て、 感情が橙色になって生まれ変われたような気持ちになれたという印を残したかったです。 同じ夜の中に、いろんな想いを抱えている人がいる。 枕を濡らしたり暗闇を見つめたりして、夜の深いところに沈む誰かがどこかにいる。 そんなふうに考えて、自分を救う夜があってもいいじゃないかと思える作品で、少し心が春めきました。 〜〜〜 人と

          「夜明けのすべて」を見て、心のやらかいところで泣いた話