CCCがAIで作るクリスタルボール
日本では各書店にどの本が何冊配本されるかというのは、取次会社が販売予測をして決めているのが一般的です。Tポイント会員の購買データなど取次会社が持ちえない情報と、AIを使って取次会社よりも正確な販売予測ができるようになったので、取次会社が行っている販売予測をCCCが肩代わりするというのが上記記事の内容です。
ちなみに、取次会社の販売予測の3割返本に対して、CCCの場合は1割3分まで下がったそうです。ざっくり返本が半分に減るって感じですね。
返本が減る、販売予測の精度が上がるということは、本の在庫がなくて買えない事態を防いだり、売れない本が棚や倉庫を占拠しないことによって書店に置ける本の種類を増やすことができるので、書店利用者としてもよいことばかりです。そもそもリアル店舗がなくなるのは寂しいですしね。
予測精度が本当に良いのであれば、CCCがこのサービスを「TSUTAYA BOOKSTORE」などの自前の書店だけではなく、「ジュンク堂」や「紀伊国屋書店」なんかにも提供したら面白いですね。
在庫管理についてはTOCで有名なエリヤフ・ゴールドラット氏の書いた『ザ・クリスタルボール』という本が面白かったです。上記の記事とは反する内容ですが、「細かい予測は当たらないんだから大きく予測しようぜ。」って話だったかと思います。また読んでみようかな。
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