西之島火山噴火から10年
西之島と言ってもパッとなかなか位置が思いつきませんが、東京から約950km 離れた南の海上にある島です。
八丈島が東京から約290kmですから、その3倍以上の距離があるということです。グーグルで検索すると「〒100-2100 東京都小笠原村西之島」と表示されました。
ちなみに第二次世界大戦の激戦地で知られる硫黄島は西之島からさらに南に280㎞近くいったところにあります。東京からは1200km以上離れています。
こんな遠くの西之島で2013年11月20日に大きな噴火が起こりました。
[気象庁]
上記気象庁のページに写真が掲載されていますが、はじめはもともとあった西之島のすぐ近くに、噴火によって生まれた新島は小さく顔を出しているだけでした。それが2014年、2015年の写真では新島がすっかり大きく成長し、もとの西之島をも取り込んで大きな島に成長している様子が分かります。
その後も、溶岩流を伴う噴火は2017年、2018年、2019~2020年にも発生し、特に、2019~2020年の噴火では、2020年6月から8月にかけて、大量の火山灰を噴出する大きな活動があったとのことです。
現在は落ち着いているようですが、今後どうなっていくのか注目されます。
そして、火山活動の進展だけではなく、波や風雨による島の浸食の進み方、そして新しい陸地にどのように生態系が形成されていくのかなど、注目される点は多々あります。すでに海鳥の繁殖や昆虫も発見されているそうです。
研究材料として本当に興味深いです。
[読売新聞オンライン 2023/11/20 20:46]
[東京新聞 2023年9月4日 07時07分]
外海で海底火山の噴火により生まれた「新島」は、噴火が止まると、波や風雨で浸食がすすみ、どんどん小さくなってしまうことが多いと言います。2021年の秋にはその年の夏に生まれた硫黄島近くの「福徳岡ノ場」の新島が、すでに半分ぐらいの大きさになっていたというニュースもありました。
[読売新聞オンライン 2021/10/08 12:36]
西之島にはできれば長く浸食に耐え、火山、生態、その他いろいろな研究材料を提供して欲しいなと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?