福島第一原発、汚染水漏えい
東京電力福島第一原子力発電所で7日朝、浄化装置がある建物の排気口から汚染水が漏えいしているのが見つかりました。東京電力は現時点でおよそ5.5トンが漏れ出たと試算しています。
[朝日新聞 DIGITAL 2024年2月7日 18時59分]
[読売新聞オンライン 2024/02/07 19:33]
[毎日新聞 2024/2/7 19:58]
[NHK NEWS WEB 福島 NEWS WEB 02月07日 20時34分]
国や東京電力は汚染水の処理とその放出の安全性を強調してきましたが、このようなミス、あるいは事故が起こらないように、いったいどのようなシステムや手順を構築し、運用してきたのでしょうか?
「人はミスをおかすもの」「機械は壊れるもの」
このような思想に立って、それでも、環境や安全が損なわれることの無いようなシステムを構築し安全管理を行う。その最も先頭に立っているのが原発であり原発操業の責任を負う電力会社だったはずではなかったのでしょうか?
「本来、閉まっているはずの弁が開いていたため排気口から漏れた」
こんなお粗末な話があるでしょうか? 外部に汚染水が漏れる可能性のあるような弁の、その開閉の状態も常時モニターできていないような、あるいは、アラートも出ないようなシステムだったのでしょうか? ハード的にもソフト的にも何重ものバリアで守っていなかったのでしょうか?
私たちはこのような放射性物質の漏えいに慣れてしまってはいけないと思います。一つのミスやほころびは大事故につながる可能性があります。
徹底した原因究明を望みます。そして東京電力など、この事態に責任のある会社と国からの、いまだ原発事故の被害に苦しむ地元に対しての、そして国民に対しての詳細な説明が必要だと思います。それとともに、これらの会社の原発操業能力の有無も含めて徹底した審査を行ってほしいと思います。