埼玉のポコペン
数日前に「缶蹴り」遊びの思い出を書きましたが、私の子供の頃の遊びに「ポコペン」というちょっと缶蹴りに似た遊びがありました。
鬼をじゃんけんで一人決めます。
鬼はみんなに背を向けて基点となる柱や壁に向かって目をつむって立ちます。
鬼以外のみんなは「ポコペーン突っつきましたよ。だーれ、どなた、どこまーで?」と拍子をつけて歌いながら、なるべく鬼に誰が突っついたか分からないように、誰か一人が鬼の背中を指で突っつきます。
背中を突っつかれた鬼は振りかえって「突っついたのはxx ちゃんで、あそこの電柱まで」というように答えます。
鬼が突っついた人を当てられなければ、鬼は自らが指定した場所まで行って基点まで戻ってきて目をつぶって10数えます。その間に鬼ではない人達は、逃げて隠れます。
もし鬼が突っついた人を見事に言い当てれば、鬼は交代となり、当てられてしまった人が鬼となり、先ほど鬼が指定した場所まで行って基点まで戻ってきて目をつぶって10数えることになります。
数え終わると鬼は隠れている人たちを缶蹴りと同じように探しだします。見つけると缶を踏む代わりに、基点の柱や壁まで戻って、「xxくんみっけ、ポコペン!」といいながら、基点の柱や壁にタッチします。見つかった人は柱や壁のところで人質となります。
隠れている人が鬼より早く基点の柱や壁に「ポコペン!」と言いながらタッチできれば、人質は全員解放され、鬼はそこで10数えて、また一から隠れている人を探します。
鬼が隠れている人を全員探し出し、人質にすれば鬼の勝ちで、もう一度鬼を決め直してポコペンの再開です。
このポコペン。同じ町内の別の学校に転校したら、随分ルールや掛け声が違うことに驚かされました。高校や大学では、ポコペン自体を知らない人がたくさんいて、これまた驚かされました。
ポコペンは「だーれ、どなた、どこまーで?」と聞かれて、鬼自らが行く場所を指定して、鬼がその場所まで行って帰ってくる間にみんなが隠れられるのがみそです。遠くの場所を指定して突っついた人を当てられないと、鬼自ら遠くまで行ってこなければならないし、あまりに近くを指定して、突っついた人をうまく言い当ててしまうと、鬼が交代になっても自分で隠れる時間があまりなくなってしまうというジレンマに陥ります。
今の子供たちはこんな遊び知っているのでしょうか?