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たき火と枝飛ばし

寒くなって木枯らしが吹く季節になると、小学生の時の通学時を思い出すことがあります。

通学班の集合場所は材木店の前で、そこはよく廃材でたき火をしていました。おそらく子供たちが集まる時間に合わせてたき火をしてくれていたのだと思います。

寒い朝でも、ここに来れば暖かい。通学班の班員がそろうまでのつかの間、みんなでワイワイ話しながらたき火にあたるのが楽しみでした。

今ではたき火も簡単にはできなくなったようです。子供のころあちこちで見かけたたき火もすっかり見かけなくなりました。

そしてもう一つ、通学時に一時的にものすごく流行ったこと。それは道端に落ちている枯れ枝を拾ってやり投げのように投げて距離を競うこと。収穫の終わった作物のない畑でのにわか競技会。

重心がやや前にあり、前後の重さのバランスが良いと、投げた枯れ枝は安定したロケットのようによく飛びました。よく飛ぶ枝や気に入った枝を見つけると、その枝を大事に扱って、学校に行くときにはほかの人にとられないようにしるしを付けたり、隠しておいたり、なんだか宝物を大切に扱うような感じでした。

学校に遅れそうになるまで夢中になって枝飛ばしをしていたこともありました。子供たちのはやりすたりは本当に気まぐれです。ある時突然大いに盛り上がって、ある時急に興味は他の物に移っていきます。

あの枝飛ばしの盛り上がりは何だったのでしょう? 懐かしい思い出です。

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