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白石の材木岩
この夏休み、福井県の東尋坊に立ち寄りました。
ここは輝石安山岩の柱状節理が険しくも美しい岩壁を作り上げています。
平凡社の「最新」地学事典によると柱状節理は以下のように説明されています。
2方向以上の節理面が発達し、断面が多角形 (多くは六角形) の柱状の岩塊を形成している節理を言う。玄武岩などの溶岩のほか、岩脈・岩床や火砕流堆積物の強溶結部でもしばしばみられ、柱の向きは冷却面に垂直。岩体表層の冷却時の体積収縮または発泡による内部の膨張によって形成されたと考えられる。
柱状節理自体は日本ばかりではなく海外でもいろいろなところで見ることができます。
たとえばアラビア半島のオマーン山脈やスペインのカナリア諸島などでも美しく立派な柱状節理を見ることが出来ました。
柱状節理で思い出すのは、七ヶ宿ダムの少し下流の白石川沿いにある「材木岩」です。大学の卒論の時に新潟市と宮城県の丸森町を行き来していましたが、その途中の七ヶ宿ダムの少し下流の白石川沿いに「材木岩」はありました。
柱状節理で岩石がまさに材木のように見えました。とても美しい柱状節理です。
車の運転に疲れると七ヶ宿ダムの工事現場 (当時はダム建設中でした)を見渡せるちょっとした広場か、少し足を延ばして材木岩の近くに車を止めて休憩していました。
当時私が立ち寄った時にはいつもほとんど人がいなくて、こんな立派な柱状節理を独り占めしているような贅沢な感覚と、知らないで通り過ぎていくドライバーに「ここにはこんな立派な柱状節理があるんですよ」と教えてあげたいような、ちょっと複雑な気持ちでした。