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カエル、セミ、秋の夜長の虫の声

たまたまネットで見かけたニュース。
[まいどなニュース 2023.05.29(Mon)]

カエルの鳴き声による騒音に毎年悩まされているという近隣住民から、田んぼの持ち主に対する苦情を訴える張り紙が道端に落ちていたというニュースです。

このニュースを見て私が子供の頃に住んでいた埼玉県鶴ヶ島町 (現在の鶴ヶ島市) のことを思い出しました。

当時の鶴ヶ島町は緑豊かで、雑木林、お茶畑、桑畑、畑、そして田んぼなどがあちこちに広がり、カラス、オナガ、キジなどの比較的大型の鳥類、スズメ、ヒヨドリ、ツグミ、ムクドリなどの小鳥、ウサギやイタチなどの小動物、ヘビ、トカゲ、カエルなどの爬虫類・両生類、セミ、カブトムシ、クワガタ、トンボ、テントウムシ、ゲンゴロウなど子供に人気の昆虫、そして秋の夜長を彩るクツワムシ、ウマオイ、コオロギ、スズムシなどの虫たちが本当に身の回りに、普通に共存していました。

さらに近所では酪農、養豚、養鶏などが行われていました。ときには逃げ出した豚がうちのまわりを徘徊したり、逃げ出したニワトリがうちの物置小屋に入り込んだりとちょっとした「事件」もおこりました。

そして年間をとおしてとても賑やかだったことを思い出しました。思い返してみるとそうとうな音量だったと思います。

私自身はあまり騒音だと思った記憶はありません。「どうにかできるもの」という発想もありませんでした。むしろ、今ではたまにカエルや虫の声を聴くと当時の様子を懐かしく思い出します。

ただ、カラス対オナガの対決はすさまじく、何事かと外に出て見に行ったことが何度かあります。お互いのテリトリーに迷い込むと囲まれて攻撃を受けるようで、その鳴き声はただごとではありませんでした。

現在YouTube などを見ていると「癒しの音」とか「リラックス」「睡眠用」みたいな感じで、音楽だけではなく、カエルやセミの鳴き声や秋の虫の音などの動画を見つけることができます。

私もときどきこのような音を聞き流しながら眠りにつくことがあります。

それにしても音に対する感じ方は人それぞれだと思います。同じ音、音量でも人によって騒音に聞こえたり癒しに聞こえたりもするのかもしれません。子供の声などもそうですが、すべてを排除しようとするのではなく、個別にうまく対策が取れると良いですね。


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