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夢の中で小川のせせらぎが聞こえる!? 南国のフラット事情

コロナで家族が日本に帰り、南国で一人暮らしをしていた時、ある明け方、夢心地に小川のせせらぎのさわやかな音が聞こえてきました。

「ああ、清流かな。心地よい響きだな」などとのんきに寝ていましたが、「あれ、ここは南国。近くに清流なんて無いぞ」と、ふと思いつき、一気に目が覚めてキッチンに駆け込むと、キッチンのシンクの下の水道管が外れて、キッチンの床が大洪水になっていました。

外れた水道管から漏れた水が、清流のようなさわやかなせせらぎ音を響かせていたのです。夢心地のさわやかな気分も一瞬で吹き飛び、しくしく泣きたい気持ちを抑えながら、一人キッチンの掃除をすることになりました。

しかし南国のフラットで水漏れなんてたいして珍しい話ではありません。

キッチンやバスルームの天井裏にはだいたい電気式のウォーターヒーターのタンクが設置されているのですが、たいていどこの家でも一度や二度はタンクから水漏れを起こし、天井から水が降ってくることを経験します。なかにはタンクごと落下するという危険な事案もあるようです。

天井からの水漏れは、もはや清流というより滝ですね。

水回りのトラブルが基本多いのですが、昔は電気のトラブルも多かったです。電圧が不安定なせいか、こちらで売っている電球が弱いのか、スイッチを入れたとたん火花を散らしながら電球のガラス球が飛んで行ったり、ショートしてブレーカーが落ちたり、小さなトラブルは頻繁に起こっていました。

今は蛍光灯タイプの電球やLEDの電球が普及してきて、昔のようにバチっと音を立てて電球が切れることは少なくなりました。

また、20年ほど前は、大規模な停電も多発していました。ここは夏場はクーラーなしでは生きていけないので、子供が小さいころは、停電になると車に避難して、クーラーを入れながらわけもなくドライブをしたり、停電が起こっていない違うブロックに住む友人宅に避難させてもらったりしました。

オフィスも停電に見舞われ、復旧のめどが立たず、半日で休業となったこともあります。

昔に比べると南国はだいぶ暮らしやすくなりました。

水道水は海水から精製しているとの話です。精製もとでは問題なく飲料に耐えるクオリティだということですが、各家に配水される中で赤さび色に染まってきます。そのまま洗濯に使うと色が移りそうなので、だいたい洗濯機の前にはフィルターを取り付けます。フィルターはすぐに赤く染まります。私はゆでた蕎麦やうどんを水で洗うのに気にせず水道水を使っていますが、なにせ、夏場の水道はお湯しか出てこないので、しゃきっと冷えないのが悲しいです。しゃきっと冷やしたいときは氷を混ぜて冷やしています。

飲料水はほとんどボトルで購入することになります。うちでは 5 Gallon (18.9リットル) のボトルを定期的に届けてもらっています。値段は日本円で約400円です。

日本では蛇口からの水も普通に飲める場合が多いので、上水道管理の技術の高さに改めて驚かされます。

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