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ICC主任検察官がイスラエル首相とハマス指導者に逮捕状請求

国際刑事裁判所 (ICC) のカーン主任検察官が、イスラエルのネタニヤフ首相やハマスのガザ地区トップのシンワル指導者など、双方の合わせて5人に対して逮捕状を請求したとのニュースがありました。各国のいろいろなしがらみや思惑がある中で、私は歓迎すべき動きだと思います。

[NHK NEWS WEB 2024年5月21日 18時48分]

今最も大切なことは、双方がすぐに戦闘を中止して、これ以上の民間人の犠牲を止めることだと思います。

アメリカはイスラエルとハマスは同等ではないとして、イスラエルを擁護しています。そのほかにもイギリスやドイツなどイスラエルを擁護する国々からICC主任検察官の発表に疑問を呈する声が出ているようですが、民間人を巻き込む戦闘で民間人が多数犠牲になっている実態を、国際司法の場で裁くべきとするカーン主任検察官のメッセージは非常に重いものがあると思います。

やられたらやり返す報復の応酬が、小さな子供たちを含む罪なき民間人を多数犠牲にし、まともな食べ物や寝るところもない状態で、さらに生死のはざまに追い込んでいます。このような報復を続けていること自体が戦争犯罪や人道に対する犯罪にあたるという非常に強いメッセージなのだと思います。

上川外務大臣は記者会見で、ICCのカーン主任検察官の請求について質問され、「今後の動向を重大な関心を持って、引き続き注視してまいりたいと考えております。」と答えています。このメッセージ性のないコメントにはがっかりです。

[外務省 上川外務大臣会見記録 (令和6年5月21日(火曜日)17時37分 於:本省会見室)]

https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/kaikenit_000001_00023.html

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