自民党埼玉県議団 虐待禁止条例改正案取り下げへ
何ともお粗末な改正案提出とその取り下げ劇だったと思います。
[NHK 埼玉 NEWS WEB 10月10日 17時57分]
自民党埼玉県議団が10月4日に県議会定例会に提出してから1週間もたたずしての取り下げでした。
広範な市民からの反論が来ることが予想できなかったのでしょうか?この条例案が現在の状況から見て現実的だと思えたのでしょうか?
自民党の県議団長は取り下げ理由として条例案の中身の問題ではなく、説明不足とだとしていますが、条例案の中身に問題があるのは当然のことながら、市民の状況や声を熟慮せず、説明もまともにしないまま進めてきたことを自ら認めているようなもので、本当にお粗末ですし、市民の立場に立って県政を考えていないということがよくわかる出来事でした。
自民党議員団ももちろんですが、条例改正案に福祉保健医療委員会などで賛成していた公明党議員もどのような経緯や背景で改正案に賛成していたのかぜひ説明して欲しいと思います。
家庭にすべてを押し付けるこの雰囲気からは、自民党の改憲案、そして数多くの自民党議員が関係を持ってきたあの宗教の家庭観を連想させられます。
埼玉県に限らず、子供たちが家庭や社会の中で安全に安心して暮らしていける環境をどうしたら整えていけるのか、まずはそんな議論が真剣になされることを心から願います。