ハイドンとチャイコフスキーに励まされる
中学性の時、かぜをひいて何日か学校を休んだことがありました。
かぜが治って学校に戻るとすぐに埼玉県だかどこだかの学力調査テストみたいなものがありました。6月の梅雨の時期だったと思います。
テストの成績はそれほど悪くはなかったと思うのですが、周りのみんながほとんどできていたのに私だけが間違えた数学の方程式の問題がありました。かぜで休んでいた時の単元でしたが、自分で勉強もしていましたし、自分では解けたと思っていました、解き方も理解していると思っていました。しかし間違って理解していたようです。
先生に解き方を勘違いしていると指摘されて、悔しくて、涙を流しながら、参考書を見直して、それに似た問題を休日の朝から何度も何度も解いて、やっと自分の間違いがわかりました。
その時勉強しながらずっと聴いていた音楽が、ハイドンのセレナーデという曲とチャイコフスキーのアンダンテ・カンタービレという曲です。
別に楽器ができるわけでも、クラシックが特別好きというわけでもなかったのですが、たまたま小学生の時に買ってもらった学研の「こどものクラシック」という10枚組のレコードセットの中の「9 たのしいオーケストラ 2」の中に収録されていた2曲です。
この2曲を聴くと、自分だけが間違えたという悔しさと、部屋にこもってひたすら問題を解いていた梅雨の雨の日の休日を思い出します。ここで悔しい思いをして頑張っておいてよかったなと思います。
みんなが間違えていたのなら、それほど悔しくもなく、まあいいかと思っていたかもしれません。
残念ながらこの悔しさは長続きせず、その後の勉強はそれほど気合は入っていなかったと思いますが、この2曲を聴くと、この時勉強していた記憶がよみがえります。
郷愁を誘うとても好きな曲たちです。
[ハイドン セレナーデ]
[チャイコフスキー アンダンテ・カンタービレ]
その他にも中学生の頃たまにクラシックのレコードを買っては聞いていました。ほとんど有名どころのベートーベンとかチャイコフスキーなどでしたが。
クラシックをたまに聞きたくなるのは小さいころ両親の作戦で親しんだソノシートのおかげかもしれません。
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