2023/02/05 名残を惜しむ暇がない

夕べは寝床のライトをつけて寝落ちしてしまってたらしく、朝5時半に気が付いて眠気は残っていたけどそのまま起きた。
今朝くらいはまだ暖かめの冬のように思う。
数日前はいつもの掛布団では寒くて途中で起きてしまうくらいだったから。

しばらく布団の中であったかさを満喫していたけど明り取りの窓からまぶしく光が差し込んできたので、体を起こして2方向にある窓をみる。
広めのロフトを寝床にしてきて、この2つの窓から朝日が差し込むのが、時にまぶしすぎて嫌だったり、時にすがすがしく有難く感じたりしていた。
そんな生活があと数日で終わるんだなあと思うと背中からみぞおちのあたり、体を横断するようにぎゅっとした感覚がやってきた。
きっとこれは寂しいという気持ちなんだろうなあと。

今は荷物を詰めたり断捨離するだけで1日が終わっていって、へとへとになっている。
長く住んだ部屋への名残を惜しむ時間がほとんどない。
動いて、冷えたり疲れてきたら休んで、また動き出して、休憩して、動いて…疲れる。
部屋は段ボールで圧迫されていくから、生活動線がどんどん死んでいく。
何かをとりだそうとすると何かをどこかへ退かしてからでないと目的のものの近くにもいけやしない。
小さく苛々し、それがたまっていってちょっとの動きが雑になっていき、
何かが倒れ、こぼれ、壊れ。
そしてそういう状況を呼んだ自分にげんなりする…。
こういう激しく気持ちのメーターを揺さぶられた後は、その反動なのかちょっとしたことには動かなくなるような気がする。
体力(ゲームだとHPみたいなの)を管轄する部署があえて動かさないようにしているイメージ。
これ以上揺れるのは(この後の作業量を予測すると)無理です、みたいな。

この部署に弾かれがちがのが、「離れるのが寂しいなあ」というような、ささやかだけど大事にしたい情緒の部分のような気がする。
ないがしろにされている。
しざるをえない、のかも。
つまり、私にはいまほとんど余裕がないのだなあ。

寂しいと思って悲しんでいる間にいらないものを選別し、
袋に入れ、持っていくものは箱に詰めねばならない、
そちらを優先せねばならない
そんな命令が上位に来ているせい。

名残を惜しむことができるのは、今しかないというのになあ。


どこにもいかず、ひたすら詰めているから、
そろそろ咲いているであろう道ばたのおうちの梅、
今年気づくことができるだろうか。
まさか今年で見納めになるなんて。

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百川日記
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