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デジモンアドベンチャー21話 コロモン東京大激突!

アマプラで見てたらわーーーってなったので、感情がデカいうちに感想をまとめます。
まだ全話視聴途中なので、今後のストーリーについてはほぼ分かりません。そのため、誤った解釈をしている可能性がありますが、そんなことよりも書かねばならぬのだ。

※以下の文章にはネタバレを含みます。これによる責任は一切負いません


すぐ終わる前説

サマーキャンプ中の事故により、デジモン達の暮らす異世界、デジタルワールドに飛ばされた7人の子供たち。
子供たちは、そこで出会ったパートナーのデジモンと共に、デジタルワールド、そして世界を巻き込んだ大きな陰謀に立ち向かっていく…
というのが「デジモンアドベンチャー」における簡単なあらすじになるでしょうか。

ここで強調しておきたいのは、子供たちは、大きな力によって世界の危機を託されただけであって、
あくまで子供たちの目的は、元の世界に帰ることです。

そして、この21話は、子供たちの一人であり、主人公の八神太一と、そのパートナーであるアグモンがあるきっかけにより、現実世界に戻ってこれたという話になります。

21話の概要

元の世界に帰れたことに喜ぶ太一とアグモン。
※ここでは退化してしまい、コロモンの状態になっていますが、便宜上アグモンとしておきます。

本当にもとの世界に帰れたのかという不安に駆られますが、無事に帰宅。サマーキャンプから日付が全く経過していないなどの疑問を抱えつつも、病んでいる妹、ヒカリと再会し、本当に家へ帰れたんだと安堵します。

しかし、戻れたのは太一だけで、他の子供たちはまだデジタルワールドに残されたままです。ここで太一は選択を迫られます。デジタルワールドに戻り、仲間たちと冒険を続けるか。それとも、現実世界に留まり、アグモンと共に家族と平和な日々を送るか。

葛藤の末、太一は、妹を置いて、アグモンと共にデジタルワールドへ向かう決心をするのであった・・・。
今回の内容は大体こんな感じ。

ここからは、あーだこーだ言いながら、太一の選択について述べていきます。

太一の目的は元の世界に帰ること。目的を果たした太一は残ってもよい。だが、なぜ戻らなかったのか?

太一は元の世界に帰るという目的を果たした訳で、デジタルワールドで戦う必要もなくなりました。

デジタルワールドに残した仲間たちも、心身ともに強い戦士に成長し、これからも成長していくことが十分に考えられるわけですから、太一が合流しなくても自力で元の世界には帰れそうです。

現実世界に影響を与え始めた悪のデジモンたちについても、子供である太一とヒカリは守られるわけで、安全も保障されます。

なにより、妹であるヒカリの存在です。太一にとってヒカリは、ヤマトにとってのタケル(※)のような存在で、何よりも守らなければならない存在です。しかもヒカリは、太一にデジタルワールドに行ってほしくないことを言葉して伝えています。彼女を残して自分のみ冒険に向かうということは、彼女を危険にさらし、おまけに願いを聞かないという、太一からすればやりたくないことであります。
※ヤマト・・・子供たちの一人。血縁上の弟であるタケルの安全を心から願っている。

長たらしく書きましたが、要は太一が冒険に向かう理由がなくなったんです。
ですが、太一は冒険にもどるわけです。なんでや?

理由は、アグモン、そして、デジタルワールドと世界の救済です。

アグモンに限らずパートナーデジモンは、人間のパートナーと共にいるということを条件に成長できます。言い換えれば、アグモンは太一がいなければ成長できないことになります。自分本位なところも多少ありますが、面倒見のよい太一がアグモンだけをデジタルワールドに返すということは選べないでしょう。

もう一つ、現実世界に現れた悪のデジモンにたいして、太一は迷うことなく立ち向かいに行きます。ここから読み取れるのは、わざわざ自分で日常を暮らす、戦わないという宣言をしても、自然に体が動き出すという時点で彼は悪と戦う戦士になったということです。

そして、現実世界に影響を及ぼした悪のデジモンは、妹にも危害を与え得ることを悟った太一は、世界をそして妹を守るため、妹の制止を振り切り、デジタルワールドに戻ることを選択します。


戦う動機が変わったヒーロー、八神太一

ここで、太一の目的が他の子ども達と異なることになります。
他の子供たちはデジタルワールドを救い、元の世界に帰ることが目的ですが、太一だけは、デジタルワールドと世界を救うことに目的が変わっています。
半ば巻き込まれた形で、世界を救うことを託された太一ですが、ここで初めて、自分の意思で世界を救うこと、戦うことを決意したのです。
つまり、21話は、八神太一が世界を救うヒーローとなった回である!だからわーーーーーってなったの!ここまで長かった!


「ボレロ」

また21話で印象的なことがまだあります。
それがBGMです。この回ではBGMとして「ボレロ」が多く使用されます。他の話では、18話で一度使用されたくらいで、この時点ではそれ以外の使用場面はありません。
ここで、ここまでの使用場面を整理します。

18話 暴走するスカルグレイモンに進化した太一とアグモンは、進化することへの恐怖により、戦う勇気を無くしていた。
その後出会ったピッコロモンに与えられた試練により、自転車にうまく乗ることが出来ず、落ち込んでいた幼き頃の太一と出会った、太一とアグモン。チビ太一を励ましたことで、太一とアグモンは失われた戦う勇気を取り戻した。

21話  現実世界に戻ってきた喜びをアグモンと分かち合い、家へと帰るシーン。
    太一、ヒカリ、アグモンの食事シーン。
    現実世界に出現したティラノモン、ドリモゲモン。
    現実世界に出現したオーガモンと戦うアグモン。

これらに共通する点があるとしたら、「日常と非日常の境目」ということでしょうか。

日常のシーン
18話 自転車に乗れず落ち込むチビ太一 
21話 現実世界での暮らし

非日常のシーン
18話 デジタルワールドの中で幼少期の自分と出会うこと
21話 現実世界にデジモンの存在すること

現実世界という日常と、デジモンという非日常。その境界にいる時に「ボレロ」が流れています。

ただ、これは勝手に見出したもので、実際に関連はないかもしれない。ただの戯言です。しかし、ここまで使うからには何か理由があると思いたいのはオタクの性でしょうか。

これはあとで分かったのですが、テレビアニメ放送前に劇場公開されたアニメーション、「デジモンアドベンチャー」では、用いられたBGMが「ボレロ」のみであったと。そしてこの作品は、今回の演出担当である細田守氏が監督を務めたものであると。
ここに何らかの関連はあるとは思えそうですけど、憶測の域を出ませんね。


ちょっと気になったもの。(伏線かもしれないけどそうじゃないかもしれないもの)

・家のパソコンに光士郎(?)からのメッセージが届くシーン。アレは誰が送ったものなの?
・悪のデジモンが幻影なのか実体なのかよくわからない。攻撃は本物っぽいけど…?
・さらっと妹が冒険に参加することをナレーションで漏らす。もっと勿体ぶってもよかったんじゃない?


まとめ

・デジモン21話はここまでの話の中でもかなり印象的な話で合った。おそらくここが物語のターニングポイントなのだろう。
・日常と非日常の境目では「ボレロ」が使用された。
・デジモンはいいぞ。

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