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Japan MLC 2024が100倍楽しめるnote

Japan MLC 2024 が12/22(日)に開催されます!!!!!楽しみ過ぎる!!!!

今大会のポスターです

この楽しさを共有します。何が楽しみなのか、そもそも初めての方に向けてJapanMLCとは何なのか、この記事で魅力をたっぷり紹介していきたいと思います。
大会の詳細はこちら↓

ちなみに僕は当日「解説配信者」という立場なので、運営でも選手でも無い特殊な立ち位置です。なので色んな視点から好き勝手に書けるのだ!(半公式だと思ってもらえればOKです)
大会を盛り上げることが使命です。

お急ぎの方は「2024年大会の見所」だけでもチェック!



Japan MLCとは?

Japan MLCとは「Japan Memory League Championship」の略で、日本メモリーリーグ選手権という意味です。
日本で開催される、メモリーリーグというゲームの日本一を決める大会ですね。

メモリーリーグとは何なのでしょうか?(ご存じの方はこの章をすっ飛ばしてください)
メモリーリーグは、メモリースポーツの一種です。じゃあメモリースポーツってなんだよ、となると思うのでまずはメモリースポーツの説明から簡単にしますね。

メモリースポーツとは?

日本語で「記憶力競技」とも呼ばれる通り、記憶力を競い合うマインドスポーツです。
数字やトランプ、顔と名前など様々な「覚える対象」について、それぞれ短時間で記憶をし、その直後に回答を行ってどれだけ多く、速く覚えられるかというのをスコア化して競います。

「短時間」という所がポイントで、円周率記憶などの長期記憶ではなく、その場でランダムに並んだものを覚えるのが醍醐味です。覚える時間や何を覚えるかは大会形式によって異なりますが、短くて1分、長くて1時間の記憶時間です。

元々は1991年にイギリスで誕生した競技で、その後徐々に世界中に広まりました。発祥後しばらく普及していたフォーマットは「十種競技」と呼ばれるもので、数字記憶やトランプ記憶など合計十種目行い、その合計スコアで競うものになります。世界大会では3日間かけて十種目行います。
陸上の十種競技をモデルに作られたので、「数字系種目」や「トランプ系種目」などいくつかのジャンルに分かれているのと、各種目の世界記録が約1000点になるようにスコアの計算式が組まれているのが特徴です。

大会の過去問です

これがずっと「メモリースポーツ」と呼ばれていたのですが、2016年頃に「メモリーリーグ」というものが爆誕して、新たな歴史が刻まれます。

メモリーリーグとは?

かつての十種競技をより「短時間で」「競技として」楽しめるフォーマットにしたのがメモリーリーグです。
オンラインで1対1で同じものを覚え、より多く、より速く覚えた方が勝ちというゲームです。eスポーツとも言えるでしょう。

プレイ画面の例。対戦相手と全く同じものを覚えてスコアを競う。

十種競技との違いは、記憶時間が1分間と非常に短くなっていること、自分との勝負ではなく対戦相手との駆け引きが生じるということです。これによって、メモリースポーツがより「競技化された」と思います。
対戦結果やスコアに応じてレーティングが上下し、それによる世界ランキングも存在します。

現在のレーティングTOP10

今までは他人との干渉はほぼ無く、どれだけ自分の中でスコアを最大化できるかというストイックな面が求められました。これはこれで魅力の一つではあるのですが、その性質上、見ていても面白くなかったり、常に強い選手が勝ちやすいという特徴があり、競技として発展しにくい側面もありました。

それらのデメリットを解消したのがメモリーリーグです。1試合が短く、対戦相手との相性やその日のコンディションによって、より白熱した試合が見られるようになりました。見学だけでも面白い競技に昇華したと言えます。

メモリーリーグは全部で6種目あり、選手がお互いにそれらの種目を選択していき、何ゲーム先取したかで勝敗を決めます。

全6種目の選択画面

簡単に6種目を説明します。全部1分間の記憶、4分間の回答です。
・Cards:最大52枚のトランプ1組の順番を覚える
・Images:最大30個の画像の順番を覚える
・International Names:最大30人の世界各国の顔と名前を覚える
・Names:最大30人の世界各国の顔と自国籍の名前を覚える
・Numbers:最大80桁の数字の順番を覚える
・Words:最大50個のランダムな単語の順番を覚える

メモリーリーグは2016年のローンチ以降徐々に普及していき、多くの選手が「十種競技」と「メモリーリーグ」の両立をするようになりました。ただし、当時はメモリーリーグだけの大会があるわけではなかったので、ゲーム感覚でランキングを伸ばし、メインは十種競技に据えるという人がほとんどだったように思います。
それでも、国によっては大会を開催する協会が無かったり、競技人口がほぼいなかったりするので、そういう選手にとってはメモリーリーグが救済の場になっていました。

メモリーリーグが一気に人気になるのはコロナ禍です。
オフラインの大会が全て開催不可になってしまったため、十種競技ができなくなってしまいました。そこで、オンラインで自宅から対戦が可能なメモリーリーグに選手が流れます。
このタイミングで、メモリーリーグ側もWorld Tourと呼ばれる全世界から参加可能なトーナメントや世界大会を実施するようになりました。少しですが賞金も出ますし、多くの選手が参加するようになって格も上がったので、プレイヤーが一気に増えるようになりました。

毎回チャンピオンが決まります

そして現在、世界では十種競技とメモリーリーグの両方が対等に扱われていると思います。両方出る選手もいれば、国や個人によって片方のみやっている選手もいます。

Japan MLCのここがすごい

そんなメモリーリーグですが、国独自で国内大会を行う場合が稀にあります。その一つが日本で行われるJapan MLCです。

Japan MLCは、日本国内で行われるメモリーリーグの大会です。2018年から始まり、年に1度開催されるのが通例となっています。

基本的にメモリーリーグはWorld Tourしかないので国内大会はほぼ無いのですが、日本の運営が協力的なこともあり、ほぼ世界で唯一、毎年国内大会を開催できています。これは本当にすごいことです!
そのおかげもあって日本人選手はメモリーリーグが強いです。海外の選手からも羨ましがられますね。

そんな貴重な大会のJapan MLC、面白いところがいっぱいあるのですごいポイントを挙げていきます。

【すごいポイント①】オフラインで行われる

これね、かなりすごいです。メモリーリーグの大会って普通オンラインなんですよ。でも臨場感を出すために、Japan MLCは基本的に対面で開催されるんです。
オフラインでやることによって、選手は緊張するし、その緊張感をお客さんが生で見られるし、より白熱した大会になっています。

2018年のJapan MLCより。こんな感じで対面で対戦します。横にいるのは審判。

ただの記憶力だけでなく、「緊張の中で普段通りの力を発揮できるか」といいうメンタル面も大切な大会です。より勝敗が分からなくなり、盛り上がるようになりました。(選手視点でも結構大変です。が、面白いです)

オフラインでメモリーリーグの大会をやっているのはほぼ日本だけでしょう。

【すごいポイント②】予選と本戦がある

本戦を対面でやる以上、参加者が全員戦う時間と場所の余裕が無いので、予選から行われます。
予選は毎年色んな形式で行われますが、試合数も多く、同じ実力の選手と当たる可能性も高いので、いつもハードで熱い戦いを見ることができます。

予選はオンラインで行われることが多いですね。
予選があることによって本戦のレベルはより高くなりますし、大会としての格も上がっていると感じます!

【すごいポイント③】日本一を決める唯一の大会

コロナ前までは日本でも「ジャパンオープン」という十種競技の日本大会があったり、奈良の大和郡山市主催の「記憶力日本選手権大会」という独自の日本大会があったり、様々な形式で毎年日本一を決める大会があったのですが、コロナ禍以降2024年現在はこのJapan MLCが日本一を決める唯一の大会になっています。
※厳密にはSCCというトランプ記憶の日本ランキングを決める大会はありますが、日本大会という大きな括りではやっていないです。また、海外の十種競技に参加して世界ランクを上げることは現在でも可能です。

そのため今「現役記憶力日本チャンピオン」を名乗るためにはこのJapan MLCで優勝することが必要になっています。まぁ色んな方式があるので一概には言えないのですけれど。

いったい今誰がメモリースポーツが強いのか?を知るにはこのJapan MLCでの結果を見るというのが実情に近いと思います。それだけ格式のある大会になってきました。

【すごいポイント④】サプライズ種目がある

Japan MLCと言えば「サプライズ種目」です。
メモリーリーグは全6種目ですが、世界大会の上位戦では「サプライズ種目」という既存6種目以外の完全に初見のものを覚えるというゲームが用意されます。
6種目は事前に完璧に練習をしてくることができるので、下剋上の可能性や本来の記憶力や適応力を競う目的、エンタメ性の目的で導入されている種目になります。

こんなアルファベットや記号を覚えたりとか、
こんな色の配置を覚えたりします

これらのサプライズ種目は用意やシステム化に時間がかかるので、世界大会の上位戦でしか登場しない「お祭り種目」なのですが、運営の努力により日本大会では例年サプライズ種目が登場するようになっています。
これは国内大会ではJapan MLCが唯一でしょう。

上位側の選手としては下剋上の可能性が高まってしまうため避けたい種目ではあるのですが、必ず1種目目で選択されることになるので混戦必至となる面白い形式です。下剋上を狙う多くの選手にとっては最大のチャンスで、観戦していても一番盛り上がるポイントです。

【すごいポイント⑤】観覧無料!

対面で行われるJapan MLCの本戦ですが、なんと直接観戦できる上、近年では観覧が無料です。こんなことがあっていいんですか!

年によって会場が異なるので、場合にもよると思いますが、今のところ基本的に観戦無料です。コロナ禍は事前に申し込みなど必要な年もあったりしましたが、今年は完全フリー。ふらっと来てください。

直接選手が覚えている場面を見られるのはJapan MLCだけです。しかも、試合が終わった選手が普通にそこら辺を歩いているので、タイミングが合えば交流することも可能です。
ここでトップ選手と会話してモチベーションになって本格的にメモリースポーツを始め、翌年爆伸びした方も見たことがあるので、とても良い機会だと思います。
※選手によっては試合の前後は集中したい場合があるので、お気遣いよろしくお願いします。

無料で成り立っているのは、スポンサーや後援をしてくださる皆さまと、カンパしてくださる皆さま、そして広めて見に来て下さる皆さまのおかげです。いつもありがとうございます。

【すごいポイント⑥】ハンドルネームで出場可能

地味にすごいポイントですが、Japan MLCはハンドルネームで出場可能です。メモリーリーグのディスプレイ名でそのまま大会にエントリーできるため、本名を知られることはありません。
本戦まで行くと宣伝や当日会場で顔は知られてしまうことになりますが、本名は原則公開されませんので、ハンドルネームのまま出場ができます。

十種競技の時代からずっとメモリースポーツは本名で争われる文化があったので、これは珍しいです。メモリーリーグであっても世界大会は本名で戦っています。なのでJapan MLCならではですね。

eスポーツの界隈を見てみるとハンドルネームのままで戦い、有名になっている選手も多くいるので、これは選手によっては結構嬉しいポイントなのではないでしょうか?

過去のJapan MLCの結果

今年のJapan MLCの見所に迫る前に、各年の結果やハイライトを見てみましょう。この歴史を知っておくと、さらに今年の大会を楽しめます!
思い出振り返りパートなので、近年の傾向を知りたい方は2023年大会からどうぞ!

Japan MLC 2018

記念すべき最初のJapan MLCは2018年に開催されました。
場所は当時たしかオープンして間もないesportsのステージ、中野にあるRed Bull Gaming Sphere in Tokyo。ここが後にJapan MLCの聖地となります。

この大会は何もかもが初めてだったので手探りで進み、参加者も海外選手を含めてほぼ招待選手でした。予選枠が2人しかおらず、計8人で本選が行われました。

オーストラリアチャンピオンのAnastasiaと僕

実況にラジオDJの石川舜一郎さんを迎え、運営でもある青木さんが解説を行うという初めての試みも実施しました。
配信も本格的な映像で、選手たちが覚える様子もYouTubeで見ることができました。今でもライブ映像や試合の切り抜きはメモアカのYouTubeから見ることができます。

これによって、Japan MLCと言えばYouTubeで解説配信がされる、ということが定型化されましたね。このYouTubeを見てメモリーリーグを始めるという人も現れました。嬉しい限りです。

宣伝も大きく行ったおかげもあり、来客数は100人ほどいたように思います。日本のメモリースポーツの競技人口を考えるとこれはすごいことです。
ちなみにこの大会の時に、僕にミライ☆モンスターという番組の密着が付いてくださっていました。

そして結果はこちら↓

当時は5種目しか無かったんですね

僕が優勝しました!

Japan MLC 2020

予選は2019年に開催したものの、本戦は後ろ倒しになり2020年3月頃にJapan MLCが開催される予定でした。
しかし、ちょうどコロナ禍に突入し、対面での大会は不可能となり大会自体も12月に延期されました。

2019年の予選の結果で突破した選手が2020年末の本戦に出るという特殊な状況で行われたのがJapan MLC 2020です。オフラインでできるわけもなく、初のオンライン大会となりました。

しかし、同時に利点もあり、強力な海外招待選手が多数参加できることにもなったのです。特にヨハネス・マロー選手というドイツの超レジェンド選手(元世界チャンピオン)が出場したことでも盛り上がりました。

2020年大会もライブ配信のアーカイブがあります↓

大会自体も非常にレベルが高く、2019年度末に引退したもののディフェンディングチャンピオンとして臨んだNaoya(僕です)、2019年からものすごい勢いで成長していた超新星のkoba、そして超レジェンドのJohannesなど激しい試合が繰り広げられました。

本戦出場者たち。すごいメンバーだ。

この時期はコロナ禍ということもあり、家での練習時間が多く取れたことも大会のレベルの高さに繋がっています。大会当日も自宅から参加できたというのがリラックスや集中力維持になりました。僕視点でも、実際のスコアでも、2018年より数段上のレベルです。
ちなみに、この時点でYas選手がかなり強くなっていたのですが、2019年の予選時にはメモリースポーツを始めていなかったので出場資格が無かったという珍しい事態も起きています。

そして結果はこちら↓

2020本戦の決勝トーナメント

優勝したのはkoba, 準優勝がJohannesとなりました。3位は僕です。
この決勝戦は今でも伝説となっているくらいレベルが高いです。

Japan MLC 2021

2021年もオフラインの大会が徐々に増えてきたものの、状況が不透明だったためオンライン開催になりました。

日本や世界のメモリースポーツ環境は2020年とほぼ変わらず、メモリーリーグが隆盛していた時代です。

…僕はこの大会の記憶がほとんど無く、メモアカのYouTubeにも予選の配信しかなくて本戦が無かったので、唯一本戦の解説が無かった年なのかな…?と。そもそも解説者の候補となる人が全員出場していますね。

当時の日本は、世界ランクのトップ層にkoba, Yas, Naoki, Sayaka, Naoya, Kazukiがいてハイレベルな争いとなっていました。Japan MLC 2021でも海外の招待選手はいたものの、日本勢の活躍が目覚ましかったです。

実力もこの年世界規模のトーナメントで準優勝していたkoba選手が頭一つ抜けていたように思います。

結果はこちら↓

本戦の決勝トーナメント。この年からBest4からのトーナメントになった。
六角形がでかすぎる

優勝はkoba選手。準優勝はYas選手でした。Sayaka選手が初の3位で入賞を果たします。これでkobaの2連覇となりました。

決勝のCards, 今見ても世界最高峰の戦い。この2人はCardsがとにかく強い。

Japan MLC 2022

2022年末に行われたJapan MLCでは、本戦がついに対面開催となりました。
待ちに待ったお祭りイベントです。

配信にも力が入れられて、実況はおなじみ石川さん、解説に僕が入ることになり、初の試みとしてゲストをお呼びすることになりました。ベテランちさんです。

僕が作ったポスターです

僕はこの年から選手ではなく解説に回りました。もちろん大会にはとても出たいですが、より多くの人に魅力を伝えたいし、今の日本でメモリーリーグを解説できる人がいないので…本望です。

久しぶりの対面開催ということもあり、観戦もたくさん来てくれました。

かっこいい

やはり対面は盛り上がりますね。その熱狂から、今後ももっとメモリーリーグ、メモリースポーツが盛り上がっていくだろうなという予感がしました。

また、石川さんの実況はもちろん、ベテランちさんのコメントがどれも最高でした。メモリースポーツは初見であるものの、競技クイズのバックボーンがありマインドスポーツへの理解が非常に深く、しかもそれを持ち前の言語化力で分かりやすく伝えてくださり、配信の面白さは過去最高だったと思います。

決勝だけでもぜひ。
ライブのアーカイブはこちらから↓

また、この年はkobaとKazukiが学生最後のJapan MLCだったこともあり、現役引退を公言していた思い出深い大会でもあります。
友人同士でもあるそんな2人が本戦に出場し、準決勝で直接対戦した試合は、彼らのことを知っている人は皆感動した歴史的な一戦でしょう。

反対側の準決勝ではYasとSayakaが死闘を繰り広げた末にYasが決勝進出しました。
そう、2021年のJapan MLCの決勝と全く同じカードです。Yasが力を伸ばしていたので既に実力はkobaとほぼ均衡していました。

そんな大熱戦の決勝の結果は…

Yasの勝利!初優勝を飾りました。
優勝が決まった時のNumbersの試合がものすごいのでぜひアーカイブを見て下さい。
僕が「過去全てのJapan MLCの試合の中で何が一番思い出に残っているか?」と聞かれたら、この決勝のNumbersを選ぶと思います。ラスト数秒、スコア以上の衝撃があります。記録より記憶に残る試合とはまさにこのこと。

常に3位のメダル圏内を守っているSayaka選手もすごいですね。

表彰式後の思い出の写真

Japan MLC 2023

去年ですね。5回目となったJapan MLCですが、形式は2022年と同じです。
予選を勝ち上がった3名+昨年王者のYasの計4人で本選が行われました。

この辺りで、予選はグループリーグでオンライン開催、そこの勝者3人と昨年王者を加えた4人が対面で本選を行うという流れが固まったように思えます。(思えましたが、何と今年は違うのです…)

本戦の舞台はいつものように聖地・Red Bull Gaming Sphere in Tokyoです。

この年の配信は実況・ゲスト無しで全て自力でやったため、小規模となりました。アーカイブは残っています。

解説は僕ですが、途中で競技を卒業したkobaやKazukiも駆けつけてくれて楽しい配信になりました。

本戦トーナメントは昨年優勝者のYasをどう倒すかが注目ポイントでした。そこに昨年まで大会を盛り上げていたkobaとKazukiが不在となっていたため、Yasの最大のライバルは力を伸ばしていたSayakaになっていました。

トーナメントはその予想通りに進み、最終決戦はYas対Sayakaという組み合わせに。その結果は…

もうおなじみの形式

Yasが優勝、これで2連覇です!
Sayakaが初の準優勝、そして3位に高校生のRizu選手が入るという新しい顔ぶれになりました。

優勝を決めたImages, 対面でこれはすごい

この実績を引き下げ、Yas選手は「記憶力現日本チャンピオン」として活動しています。さぁ、次の王者は誰になるのでしょうか?

2024年大会の見所

ここまでJapan MLCのルールや過去の歴史を振り返ってきました。

【歴代優勝者】
2018年:Naoya
2020年:koba
2021年:koba
2022年:Yas
2023年:Yas

そして今年、Japan MLC 2024は大きくルールが変わります。
Yasが前人未踏の3連覇となるのか、それとも下剋上を起こし誰かが新王者となるのか。

最後のこの章では、今年の大会の見所をどどんと発表していきます。新しくなったルールもここで整理しますので、これを読んでから当日観戦するとより楽しめるはずです!

今大会のルール

2024年12月22日(日)の9:15-16:30で本選が行われます。
予選は既に11月24日に終了しており、本戦出場者の8名が決まっています。
そう、8名なんです。

今大会はJapan MLC史上初、8人による本戦トーナメントで優勝者が決まります!
予選を勝ち上がった選手が序列でトーナメントが組まれ、1回戦、準決勝、決勝と3つの試合を勝ち上がった選手が優勝となります。

今大会のトーナメント表

予選枠が7人(前回優勝のYasはシード枠)となったことで、より多くの選手に本戦出場のチャンスが与えられました。そしてそのチャンスをもぎとり、本戦出場が初の選手も誕生しました。

これらの選手を迎え撃つ、激しい8人トーナメント。
どの試合も形式は全て同じで、5ゲーム先取となります。
1ゲーム目はおなじみ「サプライズ種目」が必ず選択され、2ゲーム目以降はランダムに決められた選手が先攻後攻を選択し、先攻から交互にゲームを選択します。
6種目のうち、同じ種目は複数回選べず、InterとNamesはどちらか一方しか選択できません。(※InterとNamesはゲーム性が似ているためです)

実はこの形式も史上初となります。今までは4ゲーム先取が基本のルールでした。それが5ゲーム先取という長期戦になったことで、最低でも5ゲームはやることになり、より体力が消耗され激しい戦いとなることが予想されます。

また、準決勝で敗れた選手同士で3位決定戦も行われます。

予定スケジュール

初形式がどう影響するか?

今大会の形式は、過去のJapan MLCとは異なるため、違う展開となるのが見所です。
今までは短期決戦であったため、選手は全種目全力で挑むことができました。また、一発逆転も狙いやすく、下剋上も起きやすい展開となっていました。

しかし、今大会は「長期戦」がテーマとなります。試合数も多いですし、1試合の中のゲーム数も多いです。「スタミナ」や「メリハリ」が非常に重要なポイントとなるでしょう。

長期戦になる分、実力がある選手がそのまま勝ちやすいです。たくさんのゲームをこなすほど実力が反映されやすいからです。
では上位勢がそのまま有利になったかと言うと必ずしもそうではなく、たくさんのゲームをこなさなければいけないということは、毎回全力を出しては決勝戦で戦えなくなってしまうということです。なので、どこかで力を緩める必要があり、そのタイミングを間違えてしまうと一気に負けてしまうというリスクがあります。

下剋上を狙う選手は長期戦になったことで勝ちづらく、上位勢にとってもスタミナ消費が激しく戦いづらいトーナメントになりました。過去の大会に比べて、優勝するためには「スタミナ」が何より必要です。

また、今回は会場も初の東大前HiRAKU GATEという場所で行われます。
ここで大会が開かれるのは初なので、選手も適応力が試されます。

初の大会会場で、初の8人トーナメントで、初の5ゲーム先取形式。この「初めて」にいち早く対応し、実力を発揮した選手が優勝を手にすることができるでしょう。
今までのJapan MLCとは違う何かが起こりそうな予感です。

注目カード

全選手と全カードが注目ポイントですが…個人的注目ポイントや注目カードを紹介していきます。

本戦出場が8人と多いので、選手のプロフィールに関してはこちらの紹介動画を見てください。

対戦カードも動画でも公開されています。

公式ホームページでは、各選手の細かいデータも載っていますよ。

Japan MLCではおなじみのプレイヤーデータ。優勝候補のYas

①前回王者Yasにどう立ち向かっていくのか?
最大の注目ポイントはここでしょう。前人未踏の3連覇がかかり、年々強くなっているYasをどう攻略するのか。
しかも今年は長丁場が予想されます。Yas相手に5ゲームを取りきるというのは非常に厳しいですが、サプライズ種目もあり何があるか分からないのがJapan MLC。腕を磨いた猛者たちが優勝を狙っているでしょう。
1試合1回戦目という「誰も落ち着いていない状況」で一気に勝利を狙うSakakiや昨年決勝の雪辱を晴らしたいSayakaなど、多くの選手がYasの首を狙っています。

②Sayaka vs Karen
1回戦の個人的最注目カードです。
昨年準優勝と最もYasに近い選手がSayaka。圧倒的有利かと思われますが、対戦相手のKarenはメモリースポーツ歴3か月ながら驚異の成長率を見せていて、実力も拮抗しています。当日の流れ次第では全く結果が読めません。
実は予選トーナメントで既に当たっていて、その時はSayakaが勝ったのですが、この1か月で急成長しているKarenのリベンジにも注目です。

③kaoritchi vs Rizu
最大のリベンジカードです。
なんとJapan MLC 2023の3位決定戦の対戦カードが初戦で激突します。それだけ今年のレベルの高さを表してもいますね。
昨年は接戦でRizuが勝利しましたが、予選ではkaoritchi選手が仕上がっていました。どのような戦いを見せてくれるのか注目です。

本戦初出場のKaiと久しぶりの出場組であるYuzuki, Sakaki選手の戦いぶりにも目が離せません。全試合が楽しみです。

豪華ゲスト

今年の見所と言えば、配信のゲストです!
毎年行っている本戦の配信ですが、今年もメモアカのYouTubeチャンネルで生放送します。
解説は変わらず僕で、今年は何と配信ゲストが登場します。

ゲストは、雷獣の永遠さんです。

2022年大会のベテランちさんに続いて雷獣からのゲストですが、永遠さんは実はメモリースポーツに造詣が深いのです。動画で挑戦されていて、ものすごい才能を発揮していました。

当日は3位決定戦の14時から配信に出演してくださります。僕も永遠さんと一緒に試合を見られるのがとても楽しみです!良い配信になること間違いなし!たくさんコメントしてください。生で見に来てもらうのももちろん大歓迎です。


以上がJapan MLCの説明、そして見所解説でした。

誰が優勝してもおかしくないし、どの試合も盛り上がること間違いなしです。年に1度のお祭りで、こんな豪華で面白いのに観戦無料です。
メモリースポーツを初めて見るという方でも面白い大会になっているので、ぜひご覧ください!
それでは当日会場か配信でお会いしましょう~!

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