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【UFO 遭遇体験 #2】Close encounter 丸餅型UFO目撃

小学生の時に姉とUFOを呼んでしまい、宇宙人から謎のメッセージを耳に注ぎこまれてから数十年。(それについては【UFO 遭遇体験 #1】に掲載)
UFOについて考える事などあまり無くなっていた。
年に1度くらい「点々」と子供の頃に名付けていたあの物体が上空にいるのを見つけてしまう事があるが、あまり意識しないようにしていた。
意識したら、また接近されるような気がして、それは避けたいと思っているからだ。
未知のモノとの接近は恐怖でしかない。

夜の11時過ぎくらいだったろうか、娘(大人)が
「何か炭酸系のが飲みたい。コンビニ行こうかな」というので、じゃあ散歩がてら一緒に買いに行こう、となった。
ウチでは水とお茶、コーヒー以外の飲料は常備せず、ジュースや甘い炭酸飲料等はどうしても飲みたくなった時だけ買いに行く、という風にしている。
それに夜中の散歩も嫌いじゃない。

家は坂の途中にある。
コンビニまでは坂を下りて徒歩7~8分くらいだ。
門戸を閉めて道に出ると坂なので空が近くよく見える。
夜遅いにもかかわらず空は濃い青色で白い雲がはっきり見えていた。

坂を下り始めた時だった。
後方から私たちの頭上を追い越して何かが飛んで行った。
それはつるんとした、丸く平たい銀色の物体で丸餅にそっくりの形状をしていた。
継ぎ目も何もない銀色の丸餅2つが、音も無く滑るように飛行している。

私と娘は自分たちが見ている物が一体何なのか理解出来ず、
「えっ?! えっ?! えっ?!!!」と声を出すのがやっとで思考が停止してしまい、スマホを持っているのに「撮る」という行動が出来なかった事が悔やまれてならない。

上空を飛ぶそれらのサイズは丸餅と同じくらいの大きさで見えていた。

米軍のヘリコプターが日本の航空法違反にあたる高度300メートル以下で低空飛行しているのを時々見ているが、銀色の丸餅はそれと同じくらい、或いはそれよりも低く飛んでいるように見えた。

まるで追いかけっこでもしているかのように丸い機体を飜し、上下左右自由に交差しながらものすごいスピードで飛んでいる。
例えるなら、その滑らかな飛行スタイルはハヤブサ(鳥類)によく似ていた。
あれ程のハイスピードで、あんなに優雅な曲線で飛行する物体は他に見たことがない。

私たちは呆然とその美しい飛行を見ていた。
時間にしたら、ほんの十数秒の観覧だ。
丸餅2機は高度を上げて雲の間に見え隠れしながら空のどこかへ消えて行った。

丸餅たちが見えなくなった後、やっと口がきけるようになり、
「何あれ?! 何あれ?! 何なのあれ?!」
「あれって、UFOだよね?!」
言った途端、急に怖くなった。
ああ、とうとう連れ去りに来たのか?
「戻って来たらどうしよう!アブダクションはいやだ!こわいぃ!」
2人して怯えながらもコンビニで買い物して、アブダクションされる事もなく無事家に帰った。

私たちが見たのと同じ形のUFOの動画や画像をネットで探したが現在のところ見つかっていない。

私が子供の頃から見ているあれらUFOの正体とは一体何なのだろう。
地球外からやって来たエイリアンの物なのか、米軍が極秘開発している軍事兵器、またはどこかの政府が開発したハイパーソニック兵器なのか、はたまたタイムトラベラーの未来人なのか…。

今やアメリカ国防総省がUFO、UAPの目撃映像などの情報を公開するウェブサイト(AARO (.mil))を立ち上げたり、アメリカ議会で元米軍パイロットや元情報機関職員が証言に立ち「UFO公聴会」が開かれたりしているが、解明に至るまでの道は遠そうだ。
アメリカに押されてか日本政府にも「安全保障から考える未確認異常現象解明議員連盟」なるものが設立されたが、どうなんだろう。
いつか何もかもが解る時が来るのだろうか。

UFOとの接近遭遇は避けたいと、目撃した事や宇宙人の声を聞いた事は忘れたふりをして記憶倉庫にしまい込んだつもりだったが、丸餅UFOの出現で記憶倉庫のドアは簡単に開いてしまった。

夜一人で歩きながら、空に向かって小さく
「ベントラーベントラー」と呟いてみた。


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